毎日の小さな「創意工夫」の積み重ねが、次の会社の柱となる技術へとつながっていく
自らを窮地に追い込んで、苦しみながらも与えられた課題を解決するということで、一つひとつの経験が自信となって蓄積されていきます。
一番館でも、東田司法書士事務所さんから独立された山田測量事務所さんの仕事をさせていただいた、ネットワークがうまく構築できて高橋測量登記事務所さんの仕事も何とかこなすことができた、さらにご紹介をいただいて、安中司法書士事務所さんの仕事もうまくこなし、安中司法書士事務所さんから田所司法書士事務所さんをご紹介いただいて、なんとか一生懸命仕事をこなしたことで忘年会に呼んでいただき、吉田司法書士事務所さんと知り合い、その友達の株式会社クレセントさんをご紹介いただいて、またまた事務所内のシステムを構築して納品するといった蓄積を経て、それまでほんのわずかなお客様しかなかった一番館が、お客様が一社ずつ増え、一つずつ商品も増え、それとともに独創性が根づいていきました。
たとえば、山田測量事務所さんで「ネットワークの構築」の仕事をいただき無事構築しました。
そして、高橋測量事務所様ではネットワークの構築に加えて測量ソフトとトータルステーションも含めて一式購入できないか問い合わせがあり、苦しみながらも納品します。
つまり、あるものに成功すると、そのシステムにプラスして別の新しい物の問い合わせが来るといったように、連鎖的に取扱商品が増えていきます。
さらに、土地家屋調査士だけに限らず司法書士事務所へ展開していきます。
扱っている商品は違いますが、システムの構築はできますのでまた注文が来ます。
さらに、株式会社クレセント様のような介護サービス業からも見積り依頼がきます。
ここではビジネスホンの依頼がありまた一つ商品が増えます。
このように、一業種に限ることなく応用できはしないかと考えると、コンサル・販売・納品の応用は際限なく広がります。
人が思いつかないような独創的なコンサル・販売・納品・サポートをつくり上げると同時に、幅の広い商品知識を企業内に保有するということも、次から次へとコンサル・販売・納品の応用を考えていく基になります。
このようなコンサル・販売・納品・サポートを積み重ねてきたことによって、今日の一番館は、幅の広い商品をお客様に合わせてシステムを組むようになったのです。
「独創性を重んじる」という文章の中に、「毎日毎日創意工夫を重ねていく」という言葉がありました。
その一つひとつの創意工夫はわずかなものですが、1年、2年、いや10年も経てば、すぐにまねのできない偉大なことになっているのです。
「独創性」というと、難しいことに思えますが、毎日の「創意工夫」の積み重ねなのです。
ちょっとした工夫や改善を連綿と続けていくことが、次の会社の柱となる新商品、サービスへとつながっていくのです。
企業を経営していく、マスタープランに基づいて出した予算を達成していく、お客様に喜んでもらえる立派な社会人へと成長していく道というのは人の物真似ではできないということです。
同じような商売をしていて、目指す方向は同じでも、歩く道というのはみんな違うのです。
あぜ道を歩いていて足を滑らせ、田んぼの中を歩く人もいれば、舗装道路の脇を歩く人もいます。
同じ方向を目指しながら、それぞれが歩く道は違うし、巡り合う困難も違います。
よく仕事に行き詰った時など何も考えずに「どうすればいいのでしょうか?」と私に聞きに来られます。
5分くらい考えて聞きに来た人ならともかく、まったく考えずに人に頼るような考え方では仕事がうまくいくわけがありません。
バブル経済の時、日本の企業は我先に不動産への投機を進め、バブル経済の崩壊とともに、多額の不良資産を抱えることになりました。
それは、もとをただせば、人が歩いた後の道を、ただの物真似で歩いたからです。
たとえて言えば、「誰もいない泥沼に足を突っ込んだ時に、どうすればすんなりと足が抜けるのか、もし靴が残ったらどうやって取り出し、どこで洗うか」といったようなことを全て自分で考えないといけないのですが、考えていなかったのです。
ところが、仕事が少し行き詰まると、「人に聞いたら簡単に解決策を教わることができる」と安易に考える従業員の方がたくさんおられます。
それも新入社員が聞くのならまだ分かりますが、入社後数年が経過した方が、何も考えずにその方法を聞きに来られるとするならば、そういう心構えこそが、仕事がうまくいかない原因だと思うのです。
コメント
前田さん
(2018/06/18 14:32)
自分の中で考え過ぎて時間が過ぎてしまったことがあり、5分考えて分からなかったら質問するように言われました。
自分の中で分からないことを整理して質問するようにして、周りの先輩方がどのようにお仕事されているか見ながら業務を行いたいと思います。
小泉社長
(2020/10/26 16:47)
今私は経営者となり、十数人のスタッフと一緒に仕事をするようになりました。
そのスタッフの中には、今伝えた仕事と違うことをしてしまうスタッフもいれば、一言伝えると10のことができるスタッフもいる。
今私が創意工夫をしなければならないのは、今この時の仕事を伝えたにも関わらず違うことをしてしまうスタッフにどう伝えていくかこの創意工夫が必要な時に迫られています。
また、仕事ができるようになった一部のスタッフについて、経営者の私としては、私が横柄な態度をとるとコミュニケーションが取れなくなるので、「実るほど稲穂が垂れるように」腰を低くしてスタッフより低い目線でできる限りコミュニケーションを取ろうとしていますが、一部のできるようになったスタッフは俺が仕事をやってやってるから今の会社があるというような横柄な態度を取り出す者が出てきます。
エアテックスの竹内社長の振る舞いは、とても勉強になりました。
竹内社長は東京をメインに活動していますので、大阪の本社に帰ってくることは月に数日しかありません。
そうなると、弊社よりももっと大変で、社長が円滑にコミュニケーションをとろうと下手に出てお話をしていると、一部のスタッフが大阪の事務所を切り盛りしているのは自分たちだと言わんばかりに、大変横柄な態度でお話をし始めました。
その瞬間注意する竹内社長を見て、これは非常に大切なことだと思いました。
今私はこういう言葉を創意工夫をしていかなければならないのだと思いました。
ここまでは私事の創意工夫についてお話ししましたが、皆さんと一緒に創意工夫を行っていきたいことがあります。
それは、オンライン商談です。
2020年3月、コロナショックに日本中が襲われてしまいました。
自粛要請があり、写真屋は自粛対象業種となり、営業活動ができませんでした。
外出できないからといって、営業活動を止めるわけにはいきません。
TeamsやZoomなどを使ったオンライン商談の構築をしていく必要が出てきました。
営業マンがいない現在の弊社にとってはとてもラッキーで、広い商品知識や自動車の運転技術が必要なく1商品で勝負していくことができ、社歴の浅いスタッフにとっては大変ラッキーな出来事でもあります。
全員で知恵を出し合ってオンライン商談を構築していきたいと思いますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。