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第032回目

素晴らしい人生をおくるために / 心を高める

「心を高める」とはどういうことなのか。
冒頭から本質論になってしまいますけれども、私は一番館を創業してからしばらくして従業員さんを雇うようになり、「心」というものが一番大事だと考えています。
「心」とは、「考え方×熱意×能力」という人生の方程式にある「考え方」と同じだと考えています。
「熱意」も心の所産(しょさん)ですから、人生の結果、仕事の結果を表すこの方程式から見ても、いかに「心」というものが大事なのかということが分かると思います。

元々私は文系の人間です。
大学では法学部で、特に中学校が荒れていましたので本当にこれでいいのかと考えていましたから、卒業論文も少年の保護観察でした。
世の中をさらに豊かにしてより良くしていきたい、ということを夢見る法律家のたまごであったわけです。

しかし、仕事はこれからの時代はITの時代と言われ、ビルゲイツを筆頭に日本でもYahooJapanの孫正義氏や楽天の三木谷氏など著名な人物がでてきた頃で、私もITにかかわる業界に入ったわけです。

しかし、1人ではなんとかやっていけるようになったものの、2004年に倒れてから人を雇用するようになり、私は学生時代に、技術やハウツウよりも「心」というものが最も大事なのではないかと考えてきましたが、人を雇用するようになってから少しして、心というものが人生にとって一番大切になるのではないかと再び思い始めたわけです。

そのために、一番館の行動指針では、心というものが常に一番大きな比重を占めています。
2012年6月、会社更生法中のJALを見事復活させた稲盛氏がテレビ大阪の「カンブリア宮殿」に出演され、V字回復に至る過程をテレビで紹介していました。
その中でV字回復のポイントは、「JALフィロソフィで従業員さんの意識改革」と「アメーバ経営で全従業員が担当する部門の数字を把握させた」ことの2点でした。
そして、JALフィロソフィで人間としてこの世に生を受けて生きていくその人生の目的、意義について、「心を高める」ことこそが人生の意義であるというお話をされていました。

「心を高める」「心を立派にする」「心を純化(じゅんか)する」「心を浄化する」「美しい心を作り上げる」
言い方こそ違え、このように努力することこそが人生の目的であり、人生の意義をあらしめるのは、まさに心を高めることにある、そのことに、めぐりめぐって私は気がついたのです。

心清らかなれば人生の道は平らで安らかなものになる。
なぜ、「心を高める」ことが人生の目的、意義なのか。
仏教伝道協会がホテルの部屋などに無料で配っている「仏教聖典(ぶっきょうせいてん)」という書物があります。
その中で、お釈迦様は心について次のように表現しておられます。

この世界は心に導かれ 心に引きずられ 心の支配を受けている。
迷いの心によって 悩みに満ちた世間が現われる。

すべてのものは みな心を先とし 心を主とし 心から 成っている
汚れた心でものを言い また身で行うと
苦しみがその人に従うのは ちょうど()く牛に車が従うようなものである。
しかし もし善い心でものを言い または身で行うと 楽しみがその人に従うのは
ちょうど影が形に添うようなものである
悪い行いをする人は その悪の報いを受けて苦しみ
善い行いをする人は その善の報いを受けて楽しむ

この心が濁ると その道は平らでなくなり
そのために倒れなければならない
また 心が清らかであるならば
その道は平らになり 安らかになる

身と心との清らかさを楽しむものは
悪魔の綱を破って仏の大地を歩むものである
心の静かな人は安らかさを得て
ますます努めて夜も昼も心を修めるであろう

心が濁ると、我々が歩む人生は平らでなくなって、そのために我々は倒れてしまうであろう。
一方、心が清らかであれば、人生という道は平らになり、安らかに生きることができるだろう。
お釈迦様は、心というものをこのように表現しておられるわけです。

これは経営や仕事や人生にも当てはまることです。
心が清らかであれば、経営や仕事や人生は安定したものとなります。
「心を高める」ということは、心をよき方向に導いていく、心を美しくしていくことであり、それは人生や経営までも好転させていくもとになるのです。

先ほどお話をした仏教以外にも2000年以上続いている団体があります。
その団体は3大宗教になってしまいますが3大宗教のひとつであるヒンドゥー教では以下のように表現されています。

心が変われば、態度が変わる。
態度が変われば、行動が変わる。
行動が変われば、習慣が変わる。
習慣が変われば、人格が変わる。
人格が変われば、運命が変わる。
運命が変われば、人生が変わる。

コメント

前田さん

(2018/06/29 13:19)

心の状態について客観的に考えることはあまりないのですが、悪い方に進んでいないか、気がついた時には見直さないといけないなと思いました。

小泉社長

(2022/08/01 00:26)

第32回目《素晴らしい人生をおくるために / 心を高める》はいかがでしたでしょうか?

1年目のスタッフさんについては大変夢のあるお話だったと思います。
2年目以降のスタッフは大変しんどいと思われたかもしれません。

2020年、コロナショック(パンデミック)が発生いたしました。
この時にどれだけ先のことを考えて見えているかによって世界が変わってきます。

A社は写真のイメージング事業部が8割ダウンしたので、こんな時は何をしても無駄だな。
人員整理をしてこの不況を耐え忍ぶ段取りをしておりました。
D社はコロナパンデミックが収束した次の社会を想定し、営業を掛けておられました。

2020年、A社とD社のパワーバランスが変わっておりました。
D社のプリント枚数が1.5倍に増え、学校写真業界のナンバーワンになったからです。

的確に未来を予測し、正しい考え方で行動するのが何よりも大切なのです。


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