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第050回目

真面目に一生懸命仕事に打ち込む

一生懸命に働くということは、勤勉であるということであり、仕事に対する態度が常に誠実であるということです。
私たちが本当に心から味わえる喜びというのは、仕事の中にこそあるものです。

仕事をおろそかにして、遊びや趣味の世界で喜びを見出そうとしても、一時的には楽しいかもしれませんが、決して真の喜びを得ることはできません。
人の一生の中で最も大きなウエイトを占める仕事において充実感が得られなければ、結局は物足りなさを感じることになるはずです。
真面目に一生懸命仕事に打ち込み、何かを成し遂げた時にこそ、他には代えがたい喜びが得られるのです。

このように私は、真面目に一生懸命に打ち込むことを全従業員さんに強く訴えています。
また、私は「誰にも負けない努力をする」ということも説いていますが、その「誰にも負けない努力」を重ねるうえで、「真面目に一生懸命」に努めるということが、非常に大きな意味を持っているのです。

精進とは真面目に一生懸命努力をすること。
悟りをひらくという、心を高める、人間性を向上させる、心を美しくするということと同意語です。
つまり、人間性が高まっていく、心が美しくなっていく、その最終、最高のレベルを「悟りの境地」と言うわけです。

その悟りをひらくための方法として、相撲などのスポーツ界や経営者はよく「精進」ということを言います。
悟りをひらくためには、この精進をしなければならないと言っているのです。
精進するということは、真面目に一生懸命に努めるということです。

この、真面目に一生懸命に努めるということでその結果として報酬が得られるばかりではなく、その人の人間性が向上し、人格が高まり、心を美しくするという第二の効果が得られるのです。

禅宗(ぜんしゅう)の修行僧である雲水(うんすい)は食事の用意から庭掃除やお堂の掃除まで、あらゆる作業をします。
それらの作業はそれぞれ修行であるとして、禅宗では重きを置いているのです。
それは、一心不乱に仕事をする、真面目に一生懸命に仕事に打ち込むことが、禅定(ぜんじょう)、つまり坐禅(ざぜん)を組んで精神統一を図り、精神を高揚させていくことと同じだという考えに基づいているからです。

真面目に一生懸命に、というのは、あることに打ち込んで必死に努力を行うことであり、そのような努力が人間というものをたいへん立派にするのだということで、お釈迦様は修行の一番目に「精進」をあげておられるのです。

世の中には、特にモノづくりの世界において、名人、達人と言われる人がいます。
そう呼ばれるような人は、生涯を通じ、真面目に一生懸命仕事に打ち込んできたからこそ、その領域にまでいたったわけです。
ただ少しくらい努力をしましたという程度では、そこまでなれるわけがありません。

つまり、名人、達人とは、仕事ができるだけではなく、その人の心、精神状態が非常に崇高(すうこう)なところにまで高まっている人達なのです。
良いモノが作れるというだけでは、持っている技能が商いということはできでも、名人とまではいいません。
技能ももちろん優れているが、その人が持つ心の状態がその作品にも反映し、人を感動させ、感銘を与えるような素晴らしいものを作る。
それが、名人、達人です。それはまさに、真面目に一生懸命仕事に打ち込んでいなければ作れないものなのです。

「仕事だけが人生ではない。趣味や娯楽の方が大切だ。」と言われる方がいます。
しかし、私には、それは、本業である仕事に打ち込むことのできない人が、その代替として、趣味などに自分の喜びを見つけようとしているように見えます。
また、よく退職願いを受けて、新しい人材を求めて面接をするのですが、よくよくお話を聞いてみると「一生懸命に仕事をすることはバカげていて損をしている。」「仕事よりもアフターファイブを楽しみ趣味も楽しみたい。」という人が多く、さらに「○○万円以上ないとやっていけない。」というのでよく話を聞いてみると、カードローンや自動車ローンがあるというのです。
私はいつもこのようなお話を聞いて非常に残念に思います。

一方、弊社のスタッフの中にも一部ですが次のステージが用意されていて退職をした者がいるのですが、その退職をしたスタッフやプロのスポーツ選手や周りの経営者に趣味や娯楽は仕事と同じくらい必要だと言う人を見たことがありません。
しかし、職場でも学校でも成績が上位の人が部下や周りの人に仕事(勉強)がメインで誰にも負けない努力をしているとは誰にも言いません。
それはいじめられないように、仲間はずれにされないように、もしくは照れ隠しなのだろうと思います。
メインが仕事で空いた時間ややるべきことをやった後に職場で日常会話を華やかにするために趣味や娯楽を楽しんでおられるように思います。

本業に真面目に、真剣に打ち込むことによって、その本業に喜びを見つけてこそ、プロとしての仕事が全うできるのです。
たとえ中小企業であろうと、会社を守っていく、部下を守っていく、家族を守っていく、またお客さんを守っていく、仕入先を守っていくために、仕事に真面目に一生懸命打ち込むことによってすべての人から「ありがとう!」と言ってもらえることがなにより大切だと思います。

コメント

川邉さん

(2015/07/12 18:17)

>「仕事だけが人生ではない。趣味や娯楽の方が大切だ。」と言われる方がいます。
>しかし、私には、それは、本業である仕事に打ち込むことのできない人が、その代替として、趣味などに自分の喜びを見つけようとしているように見えます。

私も仕事に対して真面目であること、誠実であること、努力を怠らないことは大切であると思う。
その点においては同意できる。
しかし、趣味や娯楽をただの逃避であるような考えには協調しかねる。

確かに、趣味・娯楽の世界を現実逃避の手段として用いる人もいるだろう。
そういった人たちに対してはあまり良い感想は抱かないが、しかし、果たして趣味に打ち込むすべての人を悪だと軽率に断じて良いものか?

私はこれまで、普段の生活の思わぬところから、アルバイトや大学のレポートについての新しいアイデア・ひらめきを得るということを何度か経験している。

趣味・娯楽に打ち込むせいで仕事が疎かになるような人間ははっきり言って愚かだとは思うが、仕事と趣味(娯楽)のバランスを上手く取ることができる人(趣味の中から仕事への活力・新しい発見を得られる人)は優れているのではと私は思う。

小泉社長

(2015/07/12 22:03)

コメントありがとうございます!

川邉さんには労働契約書や、ボーナス支給の際に渡している10年計画をかっこよくクリア(達成)し、余ったお金と時間で仕事と趣味をかっこよく両立し後輩の良き見本となってくれることを期待しています。

計画通りに進めば、5年後には私も週に1日はお休みが取れるようになっていると思います。
私もゴルフやスキーなどの趣味を再開したいので、計画通りに成長してくれることを期待します。

よろしくお願いします。

小泉社長

(2022/01/29 21:41)

第50回目《真面目に一生懸命仕事に打ち込む》はいかがでしたでしょうか?

仕事よりも娯楽や趣味が大切の点で議論が分かれるので、下記の6点について考えてみたいと思います。

【100人の人が100人とも遊びに行ったらダメという事例】
・2010年6月9日ごろ、育児放棄により栄養状態が悪化していた長女の桜子ちゃん(当時3)と長男の楓ちゃん(同1)をドアにテープを貼り自宅に閉じ込めて外出。
現実から目を背け、男性と遊ぶなどしていた。
食事も与えずに放置し、同月下旬ごろ餓死させた。
2児放置死、母親に懲役30年 大阪地裁判決:日本経済新聞(nikkei.com)
大阪市西区のマンションで幼児2人が置き去りにされ死亡した事件で、大阪地裁(西田真基裁判長)は16日、懲役30年(求刑無期懲役)を言い渡した。
検察側は論告で「被告は自己の欲望、欲求を最優先し、元夫との離婚後、子供を置き去りにしたまま長期間外出や外泊をするようになった」。「被告人の自己中心的かつ現実逃避的な性格が色濃く反映された犯行で、酌むべき点が乏しい」と主張。

※事件に至る経緯は置いておいて(妊娠は女性1人の責任ではない等)
【100人の人が100人とも赤ちゃんが生まれたのなら就活ダメという事例】
・トイレで出産した直後に赤ちゃんを殺害し、東京都心の公園に埋め、就職活動をしていた事件。
トイレで出産した直後に赤ちゃんを殺害し、東京都心の公園に埋めたとして、殺人などの罪に問われた元大学生に、24日の判決で、「就職活動への影響を避けるために、子どもの存在をなかったものにしようと殺害に及んだ。場当たり的な犯行で、妊娠は被告だけの責任ではないことを考慮しても、刑の執行を猶予するべきではない」として、懲役5年の実刑を言い渡しました。
出産直後 赤ちゃん殺害 元大学生に懲役5年の実刑判決 東京地裁 | 事件 | NHKニュース

どちらも養育義務を放棄して自分の利益しか考えなかったケースです。

【半数以上の人が良くないと言われると思われる事例】
・仕事が処理できる量以上に入って来ているにもかかわらず接待ゴルフや飲み会を優先してしまうケース

【ご意見が分かれると思われる事例】
・部下を持つようになり指導する立場になったが、仕事よりも大好きな趣味を優先してしまうケース

【ご意見が分かれると思われる事例】
・新入社員さんがまだ仕事が覚えられず半人前だった時に、仕事よりも趣味の方が大切だということで趣味を優先してしまうケース

【ご意見が分かれると思われる事例】
・入社数年が経ち一応一人で仕事ができるようになったので今後は部下が持てるように頑張ってほしいと会社に言われているが、仕事よりも大好きな趣味を優先したかったので趣味を優先してしまうケース

こちらは責任や周りの期待を放棄したパターンです。

以上の6点です。
皆さんはこれらについてどうお考えでしょうか?

要するに、どこでプライベートを優先するかという事です。
特に最後の3つについては意見が分かれるところだと思いますので、感想をお聞かせください。


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