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第098回目

真の勇気をもつ

仕事を正しく進めていくためには勇気が必要です。
ふだん私たちは、周囲の人から嫌われまいとして、言うべきことをはっきり言わなかったり、正しいことを正しく貫けなかったりしてしまいがちです。

仕事を誤りなく進めていくためには、要所要所で正しい決断をしなければなりませんが、その決断の場面では、勇気というものが必要となります。
しかし、そこでの勇気とは蛮勇(ばんゆう)、つまり粗野(そや)豪傑(ごうけつ)といわれる人のもっている勇気とは違います。

真の勇気とは、自らの信念を貫きながらも、節度があり、怖さを知った人、つまりビビリをもった人が場数を踏むことによって身につけたものでなければなりません。
「真の勇気をもつ」ということは、次の項目である「闘争心を燃やす」ということとあわせて、非常に大事なことだと思います。

リーダーにもなれば、「こんな問題があります。」「あんな問題があります。」と、部下から様々な相談を持ちかけられます。
その時に勇気がなければ、どうしても安易な解決法を選んでしまいます。

たとえば、金策をするにしても、「利益から運転資金を捻出するのは難しいから、金融政策公庫から借りよう、いや金融政策公庫は計画を出さないといけないので、金利は高いけれども、いつも来てくれる銀行から借りよう!」などと考える経営者やリーダーがいます。

困難な方が正しいと分かっていながら、勇気に欠けるところがあるものだから、結局安易な道を選んでしまうのです。
しかし、それでは後になって「あの場面では、安易な方法、つまり逃げの手を打つのではなく、敢えて難しい方法を選ぶべきだった。あの時自分に勇気がなかったがために、結局失敗してしまった。」と必ず悔やむことになります。
そのような失敗をしないためにも、理屈抜きに勇気が要るのです。

家庭でも同じです。
安易にショッピングをリボ払いやクレジットで購入していると、いざ自動車の購入資金や住宅ローンの借り入れの際、審査が降りないという状況に陥ります。

それだけで済めばいいのですが、リボ払いや分割払いがどんどん増えていき、自分のお給料では返済できなくなるような状況に陥ると、アルバイトをしなければならず、お休みの日にアルバイトをします。
すると、弊社の出勤日の外回りの日に自動車をとめて寝ているという状況になり、数ヶ月後、売上げが上がらず上司のチェックが入り怒られるということになります。

さらにもっとお金がまわらなくなると、弊社の仕事を自分の仕事にしてしまいます。
たとえばこのようなことがありました。
あるお客様から、「一番館に依頼すると2万円かかるが、Mさんに依頼すると1万円くらいでできないかな?」という相談があります。
Mさんはショッピングのリボ払いやクレジットで分割をしているので大変苦しい状況です。

通常の状況であればお話を保留にして、「お客様から個人的に依頼がありました。」という報告をします。
しかし、金銭的に苦しいMさんは軽々引き受けてしまい、後日不正が発覚するという事件がありました。

もし、Mさんに節度があり、怖さを知った人、つまりビビリをもった人であったらきっとこのような事件は起こらなかったと思います。
そういう意味で、真の勇気をもつということは非常に大切だと思うのです。

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