言霊は実行へのエネルギーとなる / 有言実行でことにあたる
世の中ではよく「不言実行」が美徳とされますが、一番館では「有言実行」を大切にしています。
まず自らが手を挙げて「これは自分がやります。」と名乗りをあげ、自分が中心となってやることを周囲に宣言してしまうのです。
そう宣言することで、まわりと自分の両方からプレッシャーをかけ、自分自身を奮い立たせるとともに、自らを追い込んでいくことによって、目標の達成がより確実となるのです。
朝礼やミーティングなど、あらゆる機会をとらえて進んで自分の考えをみんなの前で明らかにすることにより、その言葉で自らを励ますとともに、実行のエネルギーとするのです。
「不言実行」という言葉を聞いたことがあると思います。
大言壮語(口では大きなことを言っても実行が伴わないこと)をするより、黙って実行するほうが立派だと思います。
確かに、有言実行をしてもまったく目標が達成できない人は「不言実行」のほうが良いと思います。
しかし私は、会社を始めてから「有言実行」ができる人材こそ、立派な人材ではないかと考えるようになりました。
たとえば、今期の売上はこれだけにします、利益はこれだけあげます、とスタッフに公言する。
すると、自分の言った言葉が「言霊」となって自分にかえってきます。
その言葉は自分のなかにこだまして、それを実行するためのエネルギーを生みだすのです。
つまり、有言実行とは、言葉を実行のエネルギーに変換するという作業だと私は考えています。
もうひとつあります。
「私はこうしたい。」と公言した人の悩み相談は、上司としてもどこへ向かおうとしているのか明白なためアドバイスをしやすいのです。
逆に言うと「不言実行」の方はどこを目標としているのか分からないため、的確なアドバイスができないのです。
売上をいくらにする、時間あたりをどれだけ出す、という「約束」は、「全うしなければならない」という責任を伴います。
この責任感で自分を縛り、物事を完遂させていく。
敢えて口に出すことによって、つまり「言ってしまう」ことによって、「約束したのだからから、達成するしかない!」
そこから問題点を洗い出し、解決策を見つけ、成功へと行動するのです。
これが、成功の秘訣だと私は考えています。
オフィス事業部のスタッフの方であれば、「私は今月、これだけの注文を取る。そして、時間あたりを○○○円にします。」
イメージング事業部のスタッフなら、「時間あたり○○○円にします。閑散期なので時間あたりが落ちる時はこの仕事を取って、予定通り時間あたりを○○○円にします。」というようなことを公言して、みんなで有言実行を心がけねばなりません。
終業報告やミーティングなどあらゆる機会をとらえては自分の考えを進んで明らかにし、その言葉で自らを励ましながら実行してもらえると任せられるのです。
今は数字に責任を取れるスタッフが少ないので追いついたら必ず報告をもらっていますが、将来的には有限実行でことにあたってもらい任せられる日がくることを楽しみにしております。
コメント
小泉社長
(2015/09/02 22:57)
第103回目《言霊は実行へのエネルギーとなる / 有言実行でことにあたる》はいかがでしたか?
(経営者から「今年のマスタープランはこれだけですので、ぜひ頑張ってください。」と言われて、渋々「はい、分かりました。」と受けた場合と、自分から進んでマスタープランに基づいて「こうしたい!」と宣言した場合とでは、結果は全く違うはずです。
従業員さん自からが進んで目標を公言する、そのような光景が見られる企業は、雰囲気も明るく前向きであり、業績も素晴らしいと思います。
川邉さん
(2015/10/04 12:56)
>朝礼やミーティングなど、あらゆる機会をとらえて進んで自分の考えをみんなの前で明らかにすることにより、その言葉で自らを励ますとともに、実行のエネルギーとするのです。
今の一番館はどことなくまとまりがないというか、個々人がバラバラに動いているように感じる時がある。
かといって、それを解決する上手い方法はイマイチ思い浮かばないのであるが、みんながバラバラでも「今のところ上手くいっている」状態が続いているように見えるから、まとまりを得る必要性を感じることがあまりないのかもしれないと思った。