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第218回目

任せるのではく責任を持ってもらう

責任者になると、思い切って任せているが任せきれないで、たまに部下を叱りつけたりして口を出してしまい、それは考え直さなければならないと考える人がいます。

しかし、そうではありません。
任せるというので、任せっぱなしでは下の下です。
任すのではなく、責任を持ってもらうのです。

権限の委譲(いじょう)ということがよく言われます。

経営者がいつまでもワンマンでいては駄目です。
会社が大きくなっていくには、やはり下に任せなければいけません。

しかし、任すのではなしに、責任を持ってもらうのです。
責任を持ってもらおうとすれば、自分自身はその上の責任者ですから、うまくいかなければ、「何をやってはいかん。こうしなさい、ああしなさい。」と言ったり、手助けをするのは当たり前のことです。

コンサルタントの人が「いろいろと口を挟むから部下が育たないのです。任した以上は信頼して任さなければ…」と言うのですが、それは仕事をしたことがない人が言うことです。
部下が起こした失敗や不祥事は、直属の責任者には関係ないというのでは下の下です。

実際には自分が責任者となり仕事をしていたら、ハラハラしてただ見ているわけにいきませんから、「お前、なにやっとんねん、バカモノがー!」と言うのは当たり前で、それでやれないような部下では、まったく責任を持たせた意味がありません。

責任者になると、若手の登用を含めて思い切って任せたいと考えるようですが、単純に任せるのではありません。

担当者と言っても、担当する部分の仕事については責任を持ってもらうのです。
責任を持ってもらうためにはどうあるべきかを、考えなければならないのです。

年功序列に頼らず、信賞必罰(しんしょうひつばつ)(賞すべき功績のある者には必ず賞を与え、罪を犯し、罰すべき者は必ず罰する)でやっていこうということですが、責任感があれば、若い人でも登用すればいいのです。

それが、会社の形がスマートになってきたものだから、会社全体がどうしても指示待ちの状態になって、上の方で社長、執行役員が一生懸命頑張ってくれるので、言う通りやればいいというようになってしまっているのです。

それが、売上が横這いになり、利益率が低下していく原因の大きな一つだと思います。

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