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第223回目

お昼ごはんや夜は親睦会で気心を通じさせる

「仕事を離れたら、もう身分の差も何もなしに、酒を()み交わそう。文句があるなら言ってくれ。」と、親睦会を通じて上下なく話し合いをします。
そうした中で、本当に信じ合える仲間になっていくわけです。

そして、「酒を飲みながらでも真剣に話を聞いてくれる人から怒られるのなら、聞く耳を持とう。」というような気持ちになるように持っていったのです。
「こう言ったら干渉がましくなって、みんなの自主性を失うのではなかろうか。」「一度、権限委譲したんだから、これ以上言ったらいけないのではなかろうか。」とんでもありません。

権限はどんどん委譲(いじょう)してください。
委譲する代わりに、問題があったら直属の責任者は自分なのだから、いくらでも言うようにするのです。

責任者が言ったからといって萎縮(いしゅく)するような社員だったら、そんな意気地(いくじ)なしに権限委譲をしては、かえって悪いことになります。

たとえば、営業が社内的なことを外部に持っていって、お客様からひんしゅくを買っているとします。
それに対して、しばらく育つのを待とうというようなまどろっこしいことをしていてはいけません。
それは注意しなければならない問題です。

よくない会社の営業は何か失敗があれば、責任を自分ではなくて、他の部署、たとえば製造になすりつけるわけです。
「誠にすみません。お客さんが怒られるのはごもっともです。うちの製造は責任感がないんです。納期は遅れるなって、あれほど言ったのに、あいつらは…」と、自分だけがええ格好をするのです。

だから、私は怒ったことがあります。
「あほか、お前は!うちは製造なんだ。製造が信用を失ったら、会社の致命傷になる。事実、製造が失敗して納期遅れになったとしても、そこは頭を使え。“製造は一生懸命に頑張っているのですが、営業の私がちょっと別の仕事を入れてしまって、納品が一日遅れました。すみません。”とでも言ってみろ。営業が失敗して一日遅れたなら、まだ会社の信用も傷つき方は少なくて済むだろう。それを、製造が忘れていましたとか、製造が仕込みで失敗しましたとか、そんなことを言ったのでは会社が信用を失ってしまう。そこをお前が製造をかばって、責任を背負ってくれるくらいでなかったら、話にならんではないか。」

また、製造の意見を聞いてお客様とネゴシエーションをしに行ったのに、お客様の話を聞くとたちまちにそっちの方が正しいと思い、帰ってきて製造に対し、一生懸命にお客さんの代弁をする営業もいます。

「お前、誰から給料をもらっているんだ!」と言ったことがありますが、そんな例はいくらでもあります。
こうした場合には、遠慮はいりません。
ビシビシ注意をするのです。

しかし、その注意が生きるためには、かねてから気心が通じていなければなりません。
気心を通じさせるためにお昼ごはんを一緒にとったり、夜は親睦会をするのです。

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