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第235回目

責任者の心得

元京セラ社員の星野(あまね)さんのお話しです。
一番館は行動指針と言っていますが、京セラさんではフィロソフィと言っておられます。
フィロソフィを行動指針として置き換えて読み進めてもらうと分かりやすいと思います。

京セラで仕事をしていて、みんなが感じていること。
それは、京セラフィロソフィの影響だと思います。

初めはそんなに意識していないけれども、繰り返し繰り返し頭の中に入ってきて気づきの機会がいろいろ出てきて重要性に気づく。
みんながそんな感覚です。
もちろん人によって温度差はあります。

工場の人事の仕事をしていたときの私にとって、印象的な言葉があります。
工場では、20歳代でアメーバリーダーになるものもいます。
その若いリーダーから出た言葉。

僕は、京セラフィロソフィにものすごく感謝しているんです。
こんな若造がリーダーになって、部下は年上の人ばかり。
人生経験も全然違います。
こんな僕がみんなに指導しようとしたら、自分の経験からの言葉では聞いてくれません。

しかし、わが社のフィロソフィでは、みんなでこう考えようと言っています。
今の行動は、本当にフィロソフィに照らし合わせていいと思いますか?

こう言うと納得してもらえます。
フィロソフィに助けられています。
こう言う以上、自分の行動もフィロソフィに従って行動しなければなりません。
僕も、だいぶ成長したように思います。

私が聞いて、嬉しい言葉でした。
なぜなんだろう。
そう考えると、京セラフィロソフィは普遍の真理だと思います。
言葉は平易ですが、実践しようとすれば努力がいります。
弱い自分と対峙しなければなりません。

言葉を発すれば発するほど、己にかえってきます。
だから、フィロソフィは絶大な効果をもたらすのです。

日常の仕事の中で、フィロソフィでヒントをもらう。
そんな上司や先輩がたくさんいる。
自分の仕事の中での困難や苦労の中で、フィロソフィに気づく。

稲盛名誉会長の教えに気づき、良き方向に導かれる。
本当に京セラフィロソフィは、あらためて凄い効力を発揮するのだと思います。

以上、元京セラ社員の星野周さん談

今度、各事業の責任者になる人たちには、責任者として少なくとも9つ心得てほしいことがあります。

1. 一番館の行動指針をよく理解すること。
そして、理念を実現すること。
また、常日頃から公明正大であること、勇気を持つこと、素直なこころで経営を行うこと、このような心のあり方や考え方が一番館の現在の社格となり、現在の成功をもたらしている。
このことをよく理解して行動してください。

2. 民間企業として徹底した効率経営を目指すこと。
経営の効率化のために、無理や無駄は徹底的に排除しなければならない。

3. 国民、そしてユーザーに喜ばれる料金およびサービスを提供する事業経営を行い、かつ高収益企業を目指すこと。

4. 全従業員の物心両面の幸福を追求すること。
また、株主・お客様・仕入先に対しても十分報いられるように努力して実現すること。

5. 大企業にありがちな硬直した官僚組織や権威主義を廃し、柔軟で明るい組織とすること。

6. 人事は公明正大に行い、公平を旨とすること。
決して私心を挟むことがあってはならない。

7. 理念・コンプライアンス・行動指針に基づき、かつ衆議を集めて結論を出すこと。

8. 判断の基準を、慣行・慣習・常識におくのではなく、行動指針に基づいて行うこと。
行動指針にない時は、人間として何が正しいのかにおくこと。
原理原則に基づいて判断・決断をしなければならない。

9. 重要事項については、逐一(ちくいち)、社長へ報告、あるいは相談をすること。

この9つを、責任者の心得るべき事柄として言い渡します。

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