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第093回目

自由を守るために銃を取ろう / アメリカが立てた大義名分

戦時中、「アメリカはデタラメな国だ。自由主義だといって男も女もチャラチャラしている。それに比べて日本は、男は毅然(きぜん)とし、女は貞淑(ていしゅく)だ。
アメリカは資本主義で利己的な国だが、日本は天皇制の下、国民はみなたいへん礼儀正しいなどと教えられていました。

ところが、そのアメリカが戦争では強い。
戦後、硫黄(いおう)島や沖縄の戦線などで、アメリカ側が撮った実写フィルムをよく見ると、どの兵士も、日本が雨あられと撃つ砲弾のなかを身体を張って突撃していく。

勇敢に戦うのは日本人だけであって、アメリカ人なんかちょっと脅したらすぐ逃げて行く、と教えられていました。
だから、日本国民は竹槍でも十分戦えると思っていた。

ところが、実際はアメリカ兵はたいへん勇敢に戦っていたのです。
なぜ、あれだけさまざまな人種がいて、英語を満足に話せない若者もいる。
言うなれば、アメリカの軍隊は、お互いに言葉も通じない寄せ集め集団だったわけです。
それをひとつに結集させたものは、いったい何だったのか。
「このアメリカほど自由な国はない。英語が話せなくても、肌の色が違っても住むことができる。この素晴らしい自由を失ってもいいのか、という大義名分があった。」というわけです。

日本がファシズム体制下にあった時代に、アメリカでは「人民の、人民による、人民のための国家、この自由の国が日本やドイツに踏みにじられたら、この自由は失われてしまう。我々の国、アメリカを守るために、さあ銃を取ろう。」と叫ばれていた。

それに呼応し、みんなが「この自由の国のために!」と武器を取って勇敢に戦ったというのです。
素晴らしい大義名分です。
そのような信念を胸にしてはじめて、雨あられと降り注ぐ弾のなかを、命をかけて戦う闘志が生まれてくるのでしょう。

もはや戦争を例にひく時代ではありませんが、この厳しい経済環境のなか零細企業で働く人は、まさに寿命を縮める覚悟を持って戦わなければなりません。
そして、たったひとつしかない命をかけられるかどうかは、そのためには少しばかり寿命を縮めても構わないというほどの素晴らしい信念があるか、ということにかかっています。

スタッフのなかには、「たまたま求人情報誌をみて応募しただけで、別に信念があったわけではない。」と思っておられる方がほとんどだと思います。

しかし、単に自分の都合を考えるだけなら、いつでも仕事をやめられることになってしまいます。
仲間や親や子供のことを考えて、ぜひ「自分にはこういう目的、信念がある。それを貫くために、自分は命をかけて戦うのだ。」という大義名分、信念を持つようになってほしいのです。

今は経営者の思いと従業員さんの思いはかけ離れていますが、いずれそう遠くない将来、同じような思いで会社を経営できればスタッフ全員が幸せになれると考えています。

コメント

小泉社長

(2015/08/22 20:51)

第93回目《自由を守るために銃を取ろう / アメリカが立てた大義名分》はいかがでしたか?

私が勉強している、ある異業種交流会で通常公演を行う時、普通は「私は○○業をやっています。」「○○という会社で○○業をやっています。」という話が多いのですが、私が未だに忘れられない大変衝撃的な事を言った人が1人いました。
「私は資源の少ない日本では大変重要で高度な技術が必要とされる日本になくてはならないクズ屋、いわゆるごみ屋を経営しております。」と言われたのです。

続けて彼が言った言葉が大変な衝撃でした。
「社員のプライドは低く、自分はクズ屋の従業員だという認識があり、工場もクズやゴミの山が剥き出しで地域の美化を著しく乱していて、従業員は家族が工場の前を通ることに抵抗感があるのを改善することが日本のためになり自分の使命だと考えています。」と言われたのです。

この言葉は、未だに耳にこびり付いています。
つまり、この方は自分が経営している会社の仕事を資源の少ない日本にはなくてはならない業種だと表現したのです。
自分がクズ屋いわゆるゴミ屋を辞めたら、日本は困ることになると思っているのです。

そして、クズ屋いわゆるゴミ屋の印象を変えるためにISO14001を取得したり、5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)を徹底的に行うことで、資源の少ない日本にはなくてはならない「リサイクル業・環境産業」に業界自体の印象を変化させたのです。

これくらい大きな大義名分、信念を持って仕事をしたいと心底思います。

小泉社長

(2024/07/08 14:09)

株式会社イボキンさん
https://ibokin.co.jp/company/brand/


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