値決めは経営
「値決めは経営」と私は言っていますが、それは値を決める瞬間だけを指すのではありません。
値決めが経営の本質であるなら、そのプロセスとして、仕入れにも責任を持ちます、製造のコストダウンにも責任を持ちます、というところまで言わなければならないのです。
そして、思い切ったコストダウンを指示するのも、資材を安く仕入れるために交渉することも、本来トップである社長でなければできません。
しかし、商品アイテムが増え、市場価格はどんどん下がっていきますから、すべての商品を社長が交渉することは不可能な時代になりました。
そこで、まずは社長の方針に従って(【社外秘】時間あたりが3,000円以上かつ利益が10%確保できるように【社外秘】)各担当者が値段を交渉することになります。
弊社のお取引先のニッタン様という会社では、「会社は何もしなければ潰れるようにできている。だから…」と指導しています。
すなわち、値決めを行う瞬間に、もうコストダウンの方法を考えていなければならないわけです。
生産コストをどうやって抑えていくかという考えが頭の中にあるから、「あのメーカーとこう交渉して、この値段にしてもらおう。」という資材購入戦略を練っているから、値決めができる。
しかし、スタッフ全員がそういうところまで頭が回らない、そういう営業や資材や製造の担当に任せっぱなしにしていたのでは、たちまちに会社は赤字経営に陥ってしまいます。
つまり、一担当者に値決めをさせていたのでは、経営を維持することは困難になります。
なので、各担当者では交渉がうまくいかなかったり、破綻した時には次に事業部の責任者が交渉を行い、最後は社長が交渉をすることになります。
コメント
川邉さん
(2015/12/14 12:32)
仕入れ価格の交渉ができるのが具体的にどんな商材・どんな仕入先なのかがまだ余りよく分からない。
そもそもどの商品・資材をどこから仕入れているかもまだほとんど分かっていないので、仕入先を憶える必要があるなと感じた。
小泉社長
(2024/09/17 12:02)