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第131回目

純粋な心が成功をもたらす

古代インド時代に、サンスクリットという当時の言語で「偉大な人物の行動の成功は、その行動の手段によるよりも、その人の心の純粋さによる。」という言葉をある聖人(せいじん)が残されています。

純粋な心とは、言いかえれば物ごとを行なう時の動機が純粋であり、私心がないということと同じです。
またそれは、人間として何が正しいのかということとも共通しています。
純粋な心を身につけることによって、私たちは間違いのない人生を歩んでいくことができると思います。

純粋で私心のない心、すなわち人間として高い見識(けんしき)や見解を判断基準として物ごとを決め、人生を歩めば、その人の人生に大きな潤いと素晴らしい結果をもたらすと思います。

「偉大な人物の行動の成功は、その行動の手段によるよりも、その人の心の純粋さによる。」とありますが、これは、純粋な心が成功には不可欠だということを意味していると思います。
企業の場合であれば、持っている技術、あるいは戦略・計画、そのようなものが優れているから成功するのではなく、従業員さんの心の純粋さが成功をもたらすということになります。

インドには、古代から「ヴューダ」という聖典にまとめられた素晴らしい哲学があります。

また、ヨガという修行法もインドで生まれたものですが、このヨガの根本にあるのは「瞑想(めいそう)」です。
瞑想を行うことによって、仏教でいう(さと)りの境地(きょうち)に近付いていくというものですが、インドでは3000年以上も前からそのような修行が行われていたわけです。

悟りの境地にはいろんな段階があるそうですが、その究極とは、「宇宙の真理(しんり)を瞬時に理解すること」なのだそうです。
つまり、物事の道理はおろか、近代科学まで全てのものを見抜いてしまう、この宇宙の根源なる素晴らしい英知(えいち)(いた)るというわけです。

そうして悟りをひらいた人は、森羅万象(しんらばんしょう)あらゆることに精通し、我々が「神」と呼ぶレベルの英知までも持っていると言われています。

そのように悟りをひらいた人が書いたインドの聖典「ヴューダ」に、先ほどの文言があるわけです。
サンスクリット語を日本語に訳したものですから、「偉大な人物の行動の成功は、その行動の手段によるよりも、その人の心の純粋さによる。」と、少々堅苦しい表現になっています。

つまり、このような手段、このような方法をとったから成功したというのではなく、それを行おうとした人の心が純粋であったから成功したのだと、神の英知にまで辿りついた人が今から3000年以上も前のインドの古代の聖典で述べているのです。

このようなことを考えれば、先ほどの項目、「動機善なりや、私心なかりしか」ということについても、さらに理解を深めることができるだろうと思います。
この「動機善なりや」の「善」は、「純粋な心」と置き換えることができると先ほど言いました。

すなわち、その動機は純粋な心から発せられたものであるやなしや。
このように自問自答し、心に一点の曇りもないのかどうか、自らの行いを確認しなければならないのです。

2014年にノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんは、「女性に教育を」という一点の曇りもないスピーチで人々の感動を与えました。
今はナイジェリアやパキスタンではとても実現できそうもないことですが、近い将来いろんな方々の協力を得て必ず成功すると思います。

コメント

小泉社長

(2015/10/04 22:12)

第131回目《純粋な心が成功をもたらす》はいかがでしたか?

私と同い年の有名人は、純粋な心で成功されている方が多いように思います。
それはバブル崩壊後の最初の世代ということもありますが、2~3歳以上の方を見て「あれ?なんかおかしい!」という世の中を感受性の強い20歳前後に見てきたからだと思います。

たとえば、プロ野球の世界では松井秀喜氏です。
あの超名門のニューヨークヤンキースでは、監督が「松井はチームにいなければならない存在なんだ。」と言っていましたが、チームの心の支えの中心になっていることが伺えました。

さらに、引退後も臨時コーチとして呼ばれ球場に現れると、観客がスタンディングオベーションで松井氏を迎え、素晴らしい功績であることがよく分かります。

また、小林りんさんも純粋な心で「学校を作ることは未来を作ること。」という強い意思で学校を作り、2012年、アエラ「日本を立て直す100人」に選出、日経ビジネス「次代を創る100人」に選出、ダボス会議の40歳以下のメンバーである世界経済フォーラム「ヤング・グローバル・リーダー2012」に選出、日本政策投資銀行が主催する「第一回女性新ビジネスコンペ」にて、日経新聞特別賞を受賞、日経ビジネス「チェンジメーカー・オブ・ザ・イヤー2013」受賞。
2014年、日経ウーマン主催「日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー2015大賞」に選ばれています。

同い年が純粋な心で成功をしているのを見て、私もさらに頑張らなければとさらに強い思いがこみ上げてきます。

鈴木さん

(2019/07/31 13:32)

邪心なく純粋な気持ちでいると何事も頑張れると思います。
いくら成功した人を妬んだとしても、その先に自分の成功はないと思いました。


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