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第191回目

機械の泣き声を敏感に聞き取る

もうひとつお話しします。

お豆腐屋さんであってもパン屋さんであっても、製造機械が異常な音を出していることがあります。
私はそれをたいへん問題であるとし、よく「機械が泣いている」と現場のスタッフに気づくように注意します。

普通、機械というものは稼働していればみんな音を発しています。
ところが、新品を買って試運転で動かした時は心地よい音を発していたのに、使っていくうちに急に大きな音を出すようになったりします。

それは、機械に異常が発生しているからです。
それなのに、機械の動きそのものは変わっていないからと、現場で異音が無視されているケースが多い。

私はそれを問題だと思い、現場のスタッフに厳しく注意してきました。
その習性が身についているせいか、車に乗っている時でさえも、振動音にしろエンジン音にしろ、「いつもの音」と違った音がすれば、私はすぐに自動車屋さんに持っていきます。

しかし、自動車屋さんは必ずといっていいくらい、「いや、おかしくありませんよ。」と返事します。
こちらが「だって、いつもの音と違う。」と言っても、変わらないと言い張るのです。

これは、観察をする人間の感度の違いです。
感度が違うものですから、整備士さんは変わらないと言い、私は変わっていると言う。

もうどうしようもないのでそのまま乗っていたいのですが、後日皆さんもご存知の三菱自動車のリコール隠し(2000年)が発覚し、私が乗っていたデリカも見事にリコール隠しの1台でした。
私は、このような感度は、危険を予知するために非常に大事だと思うのです。

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