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第074回目

正しい判断ができるかどうかで会社の業績は左右される / 利他の心を判断基準にする

ここからは、「正しい判断をする」という節になります。
私は皆さんに、「正しい判断ができるかどうかで会社の業績は決まる」とかねてからお話ししています。

一度でも間違った判断をすれば、たちまち会社は危機に瀕します。
常に正しい判断をし続けることの重要性を説くために、「一番館の行動指針」の中でも「正しい判断をする」という一節を設けているのです。
その節の最初の項目、「利他の心を判断基準にする」から説明していきます。

私たちの心には「自分だけがよければいい」と考える利己の心と、「自分を犠牲にしても他の人を助けよう」とする利他の心があります。
利己の心で判断すると、自分のことしか考えていないので、誰の協力も得られません。
自分中心ですから視野も狭くなり、間違った判断をしてしまいます。

一方、利他の心で判断すると「人によかれ」という心ですから、まわりの人みんなが協力してくれます。
また、視野も広くなるので、正しい判断ができるのです。
より良い仕事をしていくためには、自分だけのことを考えて判断するのではなく、まわりの人のことを考え、思いやりに満ちた「利他の心」に立って判断をすべきです。

部下から相談を持ちかけられたり、仕事についてあれこれと指示を下さなければならなかったり、社会人は様々なことを判断していかなければなりません。
我々は日々直感的に判断をしがちですが、トレーニングされていない人が直感的に判断を下す場合、大抵「本能」の部分で物事を考えているのです。
本能とは、我々の心を形成している基本的な部分で、自らの肉体を守ることを最優先とする心です。

自分自身にとって有利になるように行動しようとする、あるいは考えようとする心で、私がよくお話ししている、人によかれと思う「利他の心」の対極にくるものです。
肉体を持った自分自身を守るために神さまが与えてくれたものですから、それがいいか悪いかという問題を超えて、我々に備わっているものです。

つまり、人間というものは、考える時に、自分にとってそれは都合がいいことなのか悪いことなのか、自分の会社がそれで儲かるか儲からないかというふうに、自分を中心に据えて物事を判断しがちであるということです。

普通、社会人の多くは、このように本能で判断を行っていることと思います。
ところが、このような判断だと、自分自身にとっては都合がいいかもしれませんが、その周囲の人にとっては迷惑なことになるかもしれません。

極端な例をあげれば、相手が何も知らないのをいいことに、あるものを相場よりも高い値段で売りつけようとする人がいます。
相手はただ世間相場を知らないだけであって、その値段で買えば必ず損をするだろうということが売り手には見えているのに、それでも、「本人が買うと言っているのだから、いいではないか。」と売ってしまう。
本能だけで物事を考えた場合、このように周辺の人に損をさせたり、後々大きな問題を引き起こしてしまう恐れがあります。

逆に利他の心で判断をすると相手のことを第一に考えるわけですから、「自分は儲かるかもしれないが、相手は後で必ず困ることになるだろう」と思いとどまり、相手に「こんなに高い値段で買ってはいけません。
私がリーズナブルな値段でお売りします」と言ったに違いありません。

逆に少し能力の低い営業は売上げをあげるために値下げをして赤字でも販売しようとする者もいます。
「こういう営業にはそこまで値下げをして赤字で販売してしまうと会社が成り立たなくなり、あなたも成り立たなくなります。」と言って、相手は赤字と分かっておらず購入するのであり、存続可能利益を確保したほうが後で双方にとって良い結果をもたらすことになることもあります。

これは一見赤字で販売をしてお客様に喜んでいただいたように思うのですが、後々フォローできない金額で販売してしまってお客様からの要望に答えることができずお客様が困ってしまうことがあるからです。

コメント

小泉社長

(2015/08/03 15:09)

第74回目《正しい判断ができるかどうかで会社の業績は左右される / 利他の心を判断基準にする》はいかがでしたか?

まだ1人で仕事ができるように頑張っている方はやさしいと感じたと思います。
逆に1人で仕事ができるようになり、目標を持って仕事をしている人や、部下と一緒に目標をクリアしようとしている人にとっては大変厳しいと感じたと思います。

それは、それぞれの環境やステージによって、会社やお客様や社会から求められることが違うからです。

このお話を聞いたスタッフが上に立つということは割りに合わないと認識した上で、人の上に立つ時、すべてのスタッフが損得で判断することなく、人として良いか悪いかで判断をし、あらゆる壁が現れても逃げずに乗り越えて行く判断ができれば、この項目のお話は成功したということになります。

小泉社長

(2024/03/24 20:00)

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