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第002回目

一番館の行動指針の誕生①

会社更生法から見事に復活したJALが「カンブリア宮殿」というテレビ番組で復活した模様を放送されました。

JALはJALフィロソフィとアメーバ経営を使ってV字回復を達成するのですが、武田薬品は「武田の道」、花王は「花王ウェイ」、ダスキンは「祈りの経営」という一流企業にはそれぞれの理念があり、弊社にも一番館の行動指針を作る必要性を感じ、朝会で使っていた「京セラフィロソフィ」と「松下商学院」をベースに、これまでの私の経験を加えて作成しました。(2012年6月)

たとえば、忙しい時期に「明日から年休を1週間ください。友達と旅行に行きます。」
普通の会社では違和感がありますが、以前のJALではあたりまえだったそうです。

なぜなら、法律で6ヶ月以上働くと有給休暇は10日以上と定められているからです。
西洋法哲学(労働契約説)で考えると、有給休暇を取るのは当たり前になります。
また、損得で考えると有給休暇を取らなければ損になりますから、有給休暇を取ることになります。
会社が赤字にもかかわらず、しかも倒産寸前にもかかわらずこのようなことがまかり通っていたそうです。

しかし、東洋法哲学(法規範説)で考えると、本人のエンジョイのために有給休暇を取ることは、仲間の負担が大きくなり、担当しているお客様へもご迷惑をおかけし、仕事に穴を空けてしまうので、本来あるべき姿ではないため、有給休暇を取ることは控えることになります。
また、損得ではなく人として良いか悪いかで考えるので、少し息が詰まったので休息を取るなど、会社の仲間や社会的にも認められる理由があれば有給休暇を取ることになります。

これが現在、日本を代表するJALやパナソニックや京セラという会社です。
会社更生法適用前はJALの一部のキャビンアテンダントなどはおかしいと感じていながらも、みんなが有給や高待遇を受けていたので本人も違和感を持ちながら取っていたそうですが、適用後、JALフィロソフィを作成して実践していく中で、本来あるべき姿(東洋法哲学・法規範説)に実心・実学・実践されて、キャビンアテンダントの行動から変化が始まりました。

そして、最後にはエンジニアやパイロットも彼女たちが頑張っているのだから、エンジニアは備品の原価を明確化しコストダウンの努力を始め、パイロットはタクシー通勤から公共機関を利用する通勤になって本来あるべき姿に変化し、会社更生法から2年目で見事V字回復をすることになりました。

2012年3月売上げ1兆2048億円、営業利益2049億円、経常利益率19%、売上高や営業利益は当社とはかけ離れているので比べられませんが、経常利益率については会社の規模に関係のない指標になります。
当社の税引き前利益が10%前後ですから19%という数字は素晴らしい数字であることが分かります。

東洋で植民地になったことのない国は唯一日本だけです。
日本は、東洋法哲学(法規範説)で実心・実学・実践してきたから最高のものづくり大国になりました。
2012年ものづくり大国日本の中で1代で1兆円企業を(おこ)した生きている最後の稲盛氏がサービス業であるJALを個々が自らの利益を獲得するために集まっていた会社から、思いやりをもった仲間がみんなでひとつになって本来のあるべき姿になろうとした会社へみごとに変革し、V字回復を成し遂げた素晴らしいお手本でした。

2011年の日本人の自殺者が3万人を下らないという深刻な問題があります。
これは、社会人の6人に1人が予備軍だそうです。

西洋法哲学(労働契約説)では、個々が自らの利益を獲得するために集まっていた会社(権利集合体)ですから、弱いところにどうしても負担がかかり、この自殺者が3万人を下らない問題は解決しないと思います。
現にアメリカでは貧富の差が激しく、健康保険証を持てない人が多数います。
しかし、東洋法哲学(法規範説)では、思いやりをもった仲間がみんなでひとつになって本来あるべき姿になろうとした会社(道徳協働態)ですから、自殺者が3万人を下らない問題はいずれ解決すると思います。

私は、今はうまくいっていなくても、弊社に入社をし、立派な社会人として成長し、幸せな家庭を築き、社会で立派に活躍できるようになってもらいたいと考えています。

2006年1月19日に小泉総理大臣が最後の施政方針演説を述べられましたが、内容的には大きく三つの旗頭(はたがしら)でした。
一つ目は「官から民へ」郵政民営化に代表される、民間の活力を引き出そうという方針です。
二つ目は「中央から地方へ」できるだけ地方の活力を引き出す。
三つ目が「人間力を高める」という言葉です。

なぜ今の日本に「人間力」という言葉が必要なのかということですが、日本はついに人口が減少に転じました。
少子高齢化はそう簡単に収まる気配がありません。
国力は人間の数に比例するところがあります。
しかし、すぐに量的拡大が望めないのであれば質を高めなければなりません。
このあたりに「人間力」という言葉が登場してきた背景があるのではないかと思います。

また、稲盛氏は「こころを高める」と表現されています。
「人間力を高める」「こころを高める」という学校では教えてくれなかったことを、一番館の行動指針としてみなさんと実心→実学→実践できれば幸いです。

実心とは、だれでもみんなが持っている良心で、本来あるべき姿とはどういうものなのかを感じる心のことです。
実学とは、実心に基づいて学ぶことです。
実践とは、学んだことを実践することです。

ちなみに、私の子供の名前は「実由」と「実加」です。
ともに字画はまったく同じです。
女の子ですので「美」を使いたかったのですが、内画が悪かったこともあり、「実心→実学→実践」という大好きな言葉から「実」を採用しました。

ですので、これから話をする一番館の行動指針は東洋法哲学(法規範説)の考え方、人として何が正しいのかを考えながら進めていきます。
これから1年よろしくお願いします。

コメント

小泉社長

(2015/04/10 16:55)

第2回目《一番館の行動指針の誕生①》はいかがでしたか?

1人の脱落者も出すことなく、第209回目までは全員が共有できることを願っております。
共有ができた時、従業員さんのお給料が上がり、この行動指針を通じて幸せな家庭を築いてもらい、会社は未来永劫に15%成長と税引き前経常利益率10%の確保ができ、さらに余剰利益で社員旅行やボランティア活動などが行えるようになり、すべての人が物心両面の幸せの実現ができることを期待しています。

油谷さん

(2015/04/10 16:57)

1年を通じて共有できる事に感謝いたします。よろしくお願いいたします。

川邉さん

(2016/03/22 09:35)

行動指針2週目に入ります。
コメントは前回と比べそうたくさんは書けないと思いますが、1週目を走るほかの方のコメントも拝見しながら、後追いをする形で進めていけたらと思います。

小崎さん

(2018/06/26 13:20)

実心→実学→実践と言葉や意味はぼんやり分かってましたが、行動指針の内容で奥深い事が分かりました。
これからも勉強させていただきます。


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