「やれもしないことをやる」という習い性が一番館を誕生させた
1997年、写真とはまったく違うプロセスでできるインクジェットとデジタルカメラを取り扱うために会社を設立した時、私はお客さんが触る程度と同じ知識しかありませんでした。
しかし、デジタル化が始まったばかりで、これからはデジタルカメラの時代といわれていましたので、みんなが様子を見ているところでしたが、私は参入を決意しました。
大きな転換期に、「知識がないから、経験がないから」と言って手をこまねいていたのでは、次のチャンスはまた100年後になるかも知れないと思い、私は有限会社一番館を作り、OA機器事業に進出したのです。
創業以来、一番館は「やれもしないことをやる」ということを実行してきて、それが習い性になっています。
有意注意で、どんな些細なことであっても深く考え、まるで暗闇の中で全神経を尖らせて歩くというような生き方をしてきました。
2010年にはデジタルビュアさんがAndroidのアプリを開発し、写真店にPRがありましたのでいち早く着手しました。
また、iPhoneに対応したphoto-staも早急に導入し対応できるようにしました。
今はまだ注文が少ないですが、これから創意工夫していくことで売り上げが伸びていくだろうと考えています。
いつもこんな感じで、真っ暗闇の知らない世界へ飛び出していくわけです。
もし、「やれもしないことをやる」という習い性がなかったら、真っ暗闇の世界に乗り出していくのが怖くて、足がすくんで、また一歩も歩けなくなり、誰かに手を引いてくれと頼んだことでしょう。
ところが、当社は、常に自分自身で考え、自分自身の足で歩くことを実行してきました。
そのことが一番館の仕事に好都合だったと思います。
「独創性を重んじる」という考えのもと、自分自身で考え自分自身の足で歩むというと、たいへん難しく思えますが、それは冒頭で言いましたように、技術・設備もないという状況で、「なんとかします。」と言ってなんとかしてきたことを、ちょっとばかり恰好よく言っただけのことです。
そう考えていただければ、みなさんもすぐに応用できるはずです。
つまるところ、新しいことをするといっても、それは一番館でなければできないことではなく、少しばかり考え方を変えて努力をすると、誰でもできることばかりなのです。
コメント
松浦さん
(2018/04/13 10:55)
世界の富の8割以上は、2%の人間が保有しているといわれています。
残りの2割の富を98%の人間で分け合っています。
こういう話を聞くと普通の人は、日本人やアメリカ人のような先進国がどっさり蓄えているのだろうと考えると思います。
しかし、僕はこれは何の数字だろうと考えた時に、「何かを考え、実行する人」と「何も考えない、もしくは考えても行動まではしない人間」の数字なんだろうと思うのです。
つまり、ほとんどの人、98%の人間は何も行動しないのです。
インドにも、南アフリカにも裕福な人は意外といるものです。
考え、実際に行動する人だけが強くなる。
スポーツや勉強、ビジネスどんなことでも同じことだと僕は思います。
前田さん
(2018/06/21 15:01)
停滞していると発展は見込めないということで、少しでも自分をプレッシャーや体力のかかる方に持っていけたら、人として前進できるのかなと思いました。