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第148回目

なぜ集金が必要かを相手に説明する

次に起こるのは、相手先に集金に行ったら、「ちょっと待ってくれ。支払いの準備ができていないので、10日過ぎには準備しておくのでまた今度、取りに来い。」と言われることです。

つまり、集金に行った時に現金がもらえないで、それがずるずると引っ張られて1ヶ月伸びると、もう2ヶ月になるわけです。

しかし、集金に行って伸ばそうとされても、伸ばしたらいけないのです。
約束通り、現金をもらって帰ってこなければなりません。
その時、相手先をせっついて、「注文をもらいたいと言って頭を下げて何度も来ていたのに、ちょっとこちらが10日ほど待ってくれと言うと、それは困ると言う。お前のような自分勝手な会社には、今後注文は出さない。」と怒られることもあります。

そう言われると弱い営業は怖くなって、「では、もうちょっと後に参ります。」となってしまいます。
そして10日後に行くと、また「10日待ってくれ。」と言われて、そのまま引っ張られるということもあります。

注文をもらう時にはペコペコしていたのに、1度集金に来て集金がちょっと延びると言うと文句を言い出す。
相手先は注文を出す方で威張っていますから、「けしからんではないか。」と言われるかもしれません。
こうした時も怖がるのではなく、先ほどとまったく同じ方法を私はとっています。

「今日現金をいただいて、今日中に銀行へ持っていき、明日ウチの経理が支払いに()てることになっています。すみませんが、今日いただく現金がなかったら私どもの会社が回っていかないのです。」
ボーナスの支払い時期や税金の支払い時期にしかこのようなことはないのですが、いつ資金衝突が起こるか分かりませんから常にそう言うのです。
これは恥でも何でもないのです。
つまり私は、お金を回収することは非常に大事なことだということを言いたいのです。

それに躊躇(ちゅうちょ)したりひるんだりすることは、実は経営において一番の間違いのもとなのです。
一度納めたものだからなんとしてでもと強気で行くのではなく、なぜ今現金がいるのか、相手先に説明するわけです。

「ウチも従業員の給料の支給と仕入先などの支払いをしなければならないのです。もし今ここで頂戴できなければ、ウチも支払いを延ばすことになります。すると、経済行為というものはずっとつながっていますから、みんなに迷惑をかけることになります。明日、ウチに取りに来られる方がおられるわけですから、すみませんがなんとかいただけませんか?」こう言って、情に訴えて粘りに粘るのです。

営業で注文を取りにいくのと同じくらいに努力をするのです。
注文を取る時は必死で何日も通って注文を取るわけですが、それと同じくらい集金にも努力を払ってほしいのです。

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