第027回目

高い目標をもつ / 目標は都島区で1番→大阪市で1番→大阪府で1番→日本で1番→世界で1番

一番館は、大阪府豊中市緑丘で、有限会社ザ・しゃしん屋の裏の倉庫の中に6畳くらいの部屋を作って始まりました。

小さな会社ですが、世界に目を向けて、高く大きい目標を漠然と持つようにしました。
高い目標を設定する人には大きな成功が得られ、低い目標しかもたない人にはそれなりの結果しか得られないと考えているからです。
自ら大きな目標を設定すれば、そこに向かってエネルギーを集中させることができ、それが成功のカギとなるのです。

たとえば、弱い高校野球チームが甲子園を目指すと言って練習を始めました。
最初は大人たちも3日坊主だろうと笑いながら見ていると思います。
ところが2年生になってもその練習が続くと、周りの大人たちも本気だと分かりいろいろと手を差し伸べてくれるはずです。
そうなるってくると何も目標を持たずに高校生活を送っている学生とはかなりの差が開いてきます。

明るく大きな夢や目標を描いて実践すると、いつの間にか想像もつかないような偉大なことが成し遂げられる可能性が出てくると思うのです。

2004年、ひとりでたくさんの仕事をこなしている真夏の日、左の耳が痛くなり病院に行きましたが中耳炎と診断され、その翌日痛くて動けなくなり、再度大きな病院に行くと帯状疱疹と診断され、そのまま1週間入院することになりました。

その頃から、一番館の仕事はひとりではこなせないことが分かり従業員さんを雇うようになりました。
しかし、雇用しても長く続く人がおらず失敗続き、しばらくしてから給料も半分にした私はしばしば「今はこういう間借りの事務所でみんなに迷惑をかけているが、一番館を世界に通用する会社にしたいと思う。」ということを話していました。

2008年のリーマンショックの年、残念ながら売上げが半分に激減する事件が起こりました。
耐え切れず、都島区のお店に一本化することになりました。
翌2009年に父のガンの再発をきっかけに、有限会社ザ・しゃしん屋を吸収合併することにしました。

この頃、アイリス企画の伊里社長からPhotospotのお話があり、低迷していたイメージング事業部の起爆剤として着手することにしました。
「今に、この都島区一の会社にする。次は大阪市一にする。それができたら大阪府一にする。大阪府一になったら、日本一にする。そして、世界一だ」と言いながらふと見ると、一番館の近くにあったビス協和という市場の中の写真屋さんがなくなり、道路を挟んで西田写真さんはガンで亡くなったそうで、弟子の方がいろいろとされたそうですが営業を断念され、岩井カメラさんは現像機も銀塩プリンタも処分してインクジェットプリンタで細々と商売を続けておられます。

都島区全体で見ますと京橋駅前とベルファ内の55ステーションさん、都島駅前のフォトスターさんが元気よく商売をされています。
しかし、しょうちゃんの写真屋さんとしゃしんのピュアさんと内代の写真屋さんは閉店しましたので、都島区では弊社がトップになりました。
大阪府全体で見ますと、サンカラーさんや堀内さんなどがありますが、サンカラーさんは奈良の工場でプリントされており、堀内さんはプロとアマチュアを相手に弊社とは違う路線(収益構造)で勝負されているので、ライバルが見当たりません。
ただ、全国的に見ますとシマウマプリントさんがトップで、東京のフォトクリエイトさんや中野さんや弊社が追随している状況です。

一方、オフィス事業部の方を見ると、たんばやさんが業種変更され、現在は弊社の目の前で介護タクシー業とショートステイサービスをされています。
都島区近辺では、一番館のオフィス事業部の同業の会社はクロダ商会さんやダイヤ商会さんなどがありますが、競合することはありません。

しかし、大阪市に目を向けると福島区には大塚商会さん、北区には八千代コアシステムさんや光通信系のコールtoWEBさんなどそうそうたる会社があります。
これらの会社はいつも忙しく、さらに一部の会社では目標のためなら取れるところから取るという考えの元、顧客が知らないのをいいことに、定価で販売をし業績を向上させている会社や、毎朝会社に出勤すると、テーブルの上にダンボールと竹刀(しない)が置いてあり、「本日のミッションは売り上げが○○円で、利益が○○円で、○○様から○○を受注いただきます!」と用意されている竹刀を使い、ダンボールを叩きながら大声で発表をして1日が始まるような、たいへんな盛況ぶりの会社が存在しています。

そのような手段を選ばず目標必達のような会社や軍隊のような厳しい会社が忙しそうな様子を見て、「一番館も頑張らなければならない」と思いながら仕事を終え、会社までの帰りの道中に大塚商会さんや八千代コアシステムさんやコールtoWEBさんを見るとまだ仕事をしているのです。

一番館も朝早くから夜遅くまで働いて、「大阪市一になるぞ」ということを言いながら、帰りに競合会社を見るとまだ働いているわけです。
「あの会社を追い越すだけでもたいへんだろうな。私が生きている間に追い越せるだろうか」と思うと、「大阪市一」という言葉までもが空々(そらぞら)しく感じられました。
しかも、経営理念と行動指針とコンプライアンスを守りながら追いつかなければ意味がないわけです。
それらの会社を追い越すなんて、はるか遠い夢物語と思いますが、それでも私は「いずれ、世界一愛され必要とされる会社に…」と思い続けています。

コメント

川邉さん

(2015/06/15 13:00)
何事においても目標を持つことは必要なことであると感じる。
目標があればこそ、闇雲に前進し続けるよりは終着点への道筋が立てやすくなり、また本人にとっても今何をすべきで何故そうすべきなのかという動機付けにもなる。
そういった意味でも目標を立てることが真に重要だと云われているのであろう。

前田さん

(2018/06/25 12:44)
無理と思ったらそこまでなので、目標を掲げながらステップアップしていけたらと思います。


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