自分を追い込んで努力を続ければ「神の啓示」が訪れる / 自らを追い込む
困難な状況に遭遇しても、決してそこから逃げてはいけません。
追い込まれ、もがき苦しんでいる中で、「何としても」という切迫感があると、ふだん見過ごしていた現象にもハッと気づき、解決の糸口がみつけられるものです。
火事場の馬鹿力という言葉があるように、切羽詰まった状況の中で、どんな逆境にも屈しない態度でものごとにぶつかっていくことによって、人はふだんでは考えられないような力を発揮することができます。
人間は、えてして易きに流れてしまいがちですが、常にこれ以上後にひけないという精神状態に自らを追い込んでいくことによって、自分でも驚くような成果を生み出すことができるのです。
このことは、現在のような不景気においては、特に心にとめなければならないと思います。
問題を解決していくにあたり、私は常に自らを追い込むよう心がけてきました。
厳しい現実から逃避するのではなく、自分から問題に対し、真正面からぶつかっていくような気持ちで、困難のなかに自分自身を追い込んでいったのです。
昔、パソコンの復旧で、このようなことを体験したことがあります。
連日徹夜続きで設定をしていても、なかなかいい結果が出ませんでした。
私は苦しみ、もがきながら、自分をギリギリのところまで追い込み、昼夜を問わずなおもパソコンの復旧を続けました。
すると、切羽詰まった状況が続く中で、ある時、フッと我に返ったような瞬間が訪れました。
それまで続いていた緊張がゆるみ、パッと問題解決のヒントが閃き、そのヒントをもとにパソコンやサーバーの設定をしてみるとうまくいった、このようなことがあったのです。
もともと法律に興味があり勉強している最中、ひょんなことからパソコン関係に興味を持ちIT関係に進んでいったのですが、私はその分野の専門知識をあらかじめ身に付けていたわけではありませんでした。
そのような中でITやパソコンやサーバーについて一生懸命勉強をしながら仕事に打ち込んでいくうちに、やがて私はネットワークの構築や会計ソフトの導入などでお客様から多くの引き合いをもらうようになりました。
しばらくしてそれが複合機やビジネスホンに発展していき会社の主力製品になり、普通なら、地方大学出身で、しかも専門に勉強したわけでもない私が、今となっては当たり前ですが、そのような新しい機器のネットワーク構築などをしていくことになりました。
「楽になった!ありがとう!」それだけの言葉が支えで一生懸命に勉強を行ってきたように思います。
なかなかうまくいかないその中で、緊張がフッとゆるんだ瞬間にヒントを得た、このことにあると思うのです。
一番館の行動指針のなかに、「自らを限界にまで追い込んで必死にやっていると、やがて“神の啓示”がある」という表現があります。
もちろん閃くのは自分自身なのですけれども、それはあたかも、神さまが苦しんでいる自分を憐れんで、ヒントを与えてくれたものだと喩えてもいいのではないかと私には思えるのです。
ですから、私はスタッフにも「誰にも負けない努力をすればきっと良い結果が出てくる」と言っているのですが、それは「神さまが手を差し伸べたくなるほど、一途に頑張るのだ。そうすればきっと、良い結果が出てくる!」と考えているからでもあるのです。
コメント
小泉社長
(2015/08/04 00:24)
第63回目《自分を追い込んで努力を続ければ「神の啓示」が訪れる / 自らを追い込む》はいかがでしたか?
先月(2013年7月)は4号機(37型クワッド)のPCの調子が悪くなり、徹夜で復旧をしました。
成功体験やキャリアがあるから修復できるのではなく、結局は困難な状況に遭遇しても、決してそこから逃げずに、追い込まれ、もがき苦しんでいる中で、「何としても」という思いをもって取り組むことでハッと気づき、解決の糸口がみつけることができるのです。
ちなみに今回の原因はHDDのクラスタエラーによるもので、スキャンディスクで壊れたクラスタの修復を行い、クローンを作り、HDDを交換して復旧しました。
私がいつも残念に思うのが、新入社員さんがあまり努力もせずうまくいかないので退職する方がいることです。
そして次の職場でも同じように退職をしているのをみると、本当に残念に思います。
ほんの少し自分自身を追い込んで努真剣に取り組めばできると思うのですが、家庭では学校に教育を任せてしまい、学校はゆとり教育で生徒のレベルにあった教育をしますから、教育を学校に任せてしまい、部活や塾に通わなかった子達は自らを追い込んで事にあたることを教わることがなく学校を卒業し就職することになります。
中小企業はそういう子達を雇い、社会が求めていることに対応できるように人材育成をはじめるのですがなかなかうまくいきません。
しかし、会社や社会が求めていることに答えるのが社会人ですので頑張って立派な社会人になって欲しいです。
今は景気がたいへんよく会社の業績がいいですから、今この資金的に余力のある時に人材育成をしなければならないと考えています。(体力的には限界を超えていますが…)
峯村さん
(2016/04/28 19:33)
子育てをしているとよく、「まだ小さいからよく分からないだろう。」と言って適当な事を言って子供に接する人がいます。
そういった態度が結局よく考えない子供を育てるのであって、私は何歳だろうと面と向かって真剣に話をし、説明し、接するように心がけています。
仕事においても、皆目分からなくても真剣に向かい続けることで理解が進むものだと思いますし、思いがけないところで頭の回路が繋がり、解決のアイディア・糸口がつかめるものだと思います。
前田さん
(2018/11/26 13:51)
1%のひらめきと99%の努力という言葉があったと思いますが、それに似ていると思いました。
降りてくるか分からない1%のひらめきのために日々考え続けなければと思いました。
宇都さん
(2020/01/07 03:33)
何事もあきらめずに真面目な行いをし続けることが大事だなと改めて思いました。
鈴木さん
(2020/01/07 03:33)
子供たちがよく家でしている工作を思い出しました。
本人たちがイメージする完成系を妥協する事なく何度も何度も試行錯誤を繰り返して工作をして思いもよらない工夫をしていつも私を驚かせます。
真摯に悩み考えるからこそ「ひらめき」が生まれるのだと思いました。