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第163回目

採算は経営者と従業員の意思でつくられる

この項目では、「採算をつくる」という表現をしています。
採算をつくるということは、聞きようによっては粉飾決算みたいに響きますが、これは「採算は自分の意思でつくる」ということなのです。

採算というのは本来、事業活動を一生懸命にやった結果、自ら生まれて来るものです。
それなのに、なぜ敢えて「つくる」というのか。
それは、仕事というのは毎日の動きを追っていかなければなりませんが、そうするとどうしてもただひたすら頑張って1日を過ごし、その成り行きで採算が出てくるという状態になりかねません。

経営者や従業員として一生懸命に頑張っているのは分かるのですが、採算がただ成り行きの数字だとすると、そこからは経営者や従業員さんの意思が伝わってきません。
仕事というのは、経営者と従業員さんの意思で行っていくものです。

お豆腐屋さんを例にすると、今まで毎朝50丁作っていた豆腐を、「今日はひとつ頑張って60丁作ろう、そのかわり朝は1時間早く起きてやろう。」というように、自分の意思でその日の売上をつくることができるのです。

そして、なるベく経費を抑えるために大豆から豆乳を作るのに今まで手で絞っていたのを、「万力を使ってもう少しきつく絞り、少しでも多く豆腐を作ろう。大豆の消費量を減らそう。」というようなこともできるわけです。

そういう意味で、採算というのはつくることが可能なのです。
決して自分勝手にでたらめな数字を並べるという意味ではなく、売上を増やすことも、経費を抑えることも、経営者と従業員の意思で可能になるのです。

仕事を行っていく上で、これは非常に大事なことです。
たとえば、「先月はたいへん悪い月次決算で利益が出ませんでした。」というような場合は、利益が出ないような仕事を経営者と従業員さんがやってしまったのです。
「いえ、私は努力したのですが、なぜかこうなったのです。」というようなことは通りません。

採算というのは、良くも悪くも全て経営者と従業員さんの意思のあらわれなのです。
数字というものを目の前にした時、仕事を覚えることで精一杯の1年目の新入社員さんは別として、経営者とその他の従業員さんの意思でどこまで採算をつくりこむ事ができるかで、会社の社格や規模は決まってきます。

コメント

小泉社長

(2019/07/12 10:15)

第163回目《採算は経営者と従業員の意思でつくられる》はいかがでしたでしょうか?

午前中勤務のスタッフは、朝15分早く出勤して売上アップのための仕込みをする。
午後勤務のスタッフは、業務終了後1時間ほど残業して売上アップのための仕込みをする。
そんな社風ができればとても良い会社ができると考えております。
仕込みとは、ホームページを作成したり、チラシを作成したり、DMを作成したりすることです。

そして、閑散期が来た時に一気に仕掛ける、それは電話をしたり、定期訪問であったりします。
時にはシーズン物の年賀状は11月12月の繁忙期に電話をしたり、定期訪問をしたりすることもあります。

最初はどのくらいの売り上げが上がるのか見当もつかない中、がむしゃらにやっていくことになります。
これを数年していますと、大体の売上アップ率が見えてきます。

弊社の場合、15%成長が望ましいと考えておりますので、15%成長ができるように仕込みをしていくことになります。
このようにして売上を作っていってほしいのです。


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