ガラス張りで仕事(経営)をする
一番館では、信頼関係をベースとして仕事(経営)が行われています。
そこでは、経理面をはじめ、すべてのことがオープンになっており、何ら疑いをさしはさむ余地のないシステムが構築されています。
たとえば、「時間あたり採算制度」では、全部門の経営成績が全社員に公開できるようになっています。
さらに、各担当者の利益がいくらかも容易に理解できるようになっています。
その目的は、私たち1人1人が心をひらき、オープンに仕事をすることを求めているからです。
このように社内がガラス張りであることによって、私たちは全力で仕事に取り組むことができるのです。
公明正大であることが経営者や責任者の迫力を生むと考えています。
私が、「ガラス張りで仕事(経営)する」ということを始めたのには、理由があります。
それは、自分たちの部門の利益はいくらで、その内容はどうなっているのかを知ってもらうためです。
そのために、1時間あたりどれだけの付加価値を生んだかという指数、つまり「時間あたり」という数字を算出しています。
なぜなら、とかく従業員さんは「経営者は我々従業員をこき使って何かいい目を見ているのではないか、また、利益を独り占めしているのではないか。」というふうに思いがちですから、そのような偏見を取り除きたいということがあります。
当社では、交際費も予算で認められているわけではなく、どうしても交際費が必要な時は、そのつど申請をしなければなりません。
社長といえども会計をオープンにしているので、みんなに認められる接待費でなければなりません。
交際費そのものも1円単位まで開示をし、会社は非常に透明な状態で経営されています。
なぜオープンにしているのか?
従業員さんに対する後ろめたさというものが自分の心の中に少しでもあると、迫力がなくなります。
経営には、リーダーが持つリーダーシップが非常に大事ですが、そのためにはリーダー自身に「自分はいつも公明正大だ」と言えるだけの迫力がいります。
「会社は、インチキなこと、不正なことはしていません。私も、決まった給料で生活しています。」と言い切れるところに迫力は生じるし、その公明正大さが経営者自身を強め、経営者としての勇気を湧き立たせることができると考えています。
一般的には、経営者として自由になるお金が少しくらいあってもいいではないか、また自分は経営のためにこれだけ苦労しているのだから、少しはいい目にあってもいいではないかと、ついつい思いがちです。
しかし私は、それで失う男気、迫力に比べれば、後ろめたさがなく、従業員をグイグイと引っ張っていく迫力、自信、勇気といったものを持つほうが、はるかに得策だと考えています。
コメント
松浦さん
(2018/04/23 12:26)
一番館は、時間あたり採算制度などシステムの透明化が行われており、自分がどれだけ頑張っているかが分かりやすくなっていると思います。
これについて、僕は非常に面白いと思っていますが、大きな問題もあるのではないかと考えることがあります。
仕事の調子が悪い時、従業員が必要以上に強いストレスを覚えるのではないかということです。
システムが透明化されているということは、個人の責任が見えるということです。
時間あたり採算制度は年間の「数字」から算出するとおもいますが、「人間」というものは調子が良い日もあれば悪い日もあるものです。
数字で考えるのはとても素晴らしいやり方ですが、人間はロボットではありません。
毎日決まった売上というのはほぼ不可能でしょう。
時間あたりの数字は、良い日と悪い日の平均の数字であって、毎日の最低ラインではないのです。
僕は、数字で考えるからこそ、調子が悪い時のケアが必要ではなのではないかと考えるのです。
前田さん
(2018/06/23 15:26)
皆さんに情報が開示されていることによって、お互いがフォローしあったりできることが良いなと思いました。
時間あたり採算制度では、算出した結果により、業績や社内での自分の位置など把握できるので、注視していきたいと思います。
小泉社長
(2018/06/23 17:09)
コメントありがとうございます。
大切なことは、去年の予算がクリアできなくて凹んでいるスタッフや、経験不足やご家庭の事情などで無理ができないスタッフには配慮しなければならないですね。
第67回目のコメントを第28回目でしなければならなくなり申し訳ございませんが、詳しくは第67回目の小泉のコメントの参照をお願いします。