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第116回目

松下幸之助氏の「プラス思考」

ご年輩の方なら松下幸之助氏ほどプラス思考の方はいないと聞いたことがあると思います。
若い方は知らないと思いますので、そのエピソードをご紹介します。

ある時、成功要因を新聞記者から聞かれました。
しばらく考えて、「強いて言えば3つある。」と言いました。

1つ目は、「自分が小学校中退であること。」
松下幸之助氏は小学校4年生で丁稚奉公(でっちぼうこう)に出されました。

2つ目は、「体が弱かったことだと思う。」
松下幸之助氏は終生病弱でした。

3番目は、「家が貧しかったことだと思う。」
お父さんが米相場に失敗したためです。

学歴はない、体は弱い、金はない。
世間一般的に言えば3つともマイナス要因です。

新聞記者は、「なぜそれが成功要因ですか?」と再度聞き直したのです。
これに対する松下幸之助氏の答えが素晴らしいプラス思考です。

1つ目の自分は小学校中退だったから、周りの人がみんな偉く見えた。
当時でも、みんな小学校は卒業しています。
みんなが偉く見えるから、常に「教えていただこう。」という謙虚な姿勢になります。
周りの人から見ると、「松下さんという人は、あれだけ成功しているのに腰が低い。」と、またファンが増えるということになります。

2つ目は、体が弱かったから自分では何もできない。
だから、入ってきた従業員に「君、頼む。」と任せるのです。
任されたほうは責任重大なので必死になってやります。
その人たちが後に幹部に育っていったのです。
「もし私が頑強(がんきょう)だったら、あれほど任せられなかっただろう。」とよく言っていたそうです。
これも大変大事なことではなかったかと思います。

3つ目は家が貧乏だったから、少しでも生活を楽にしたいと思って一生懸命働いた。
「もし自分の家が金持ちだったら、私はここまで仕事をしなかったでしょう。」と答えたのです。

世間一般では、「自分は学歴がないから無理だ。」「自分は体が弱いから駄目だ。」「お金がないからどうしようもない。」と考えるのが普通です。
それを全て逆に考えられることが成功した秘訣ではないかと思います。

世の成功された事業者を見ると、みんなプラス思考が入っていると思います。
かの本田宗一郎さんも、「自分はロビンソン・クルーソーのように離れ小島に流されても、1人で生きていく自信がある。自分が植物の種子で屋根瓦の上に撒かれても、芽を出して花を咲かせる自信がある。」という大変有名な言葉を残しています。

まさにプラス思考の典型であったのではないかと思います。
プラス思考は、松下幸之助氏の成功の秘訣の核ではないかと思います。

コメント

小泉社長

(2020/01/10 11:39)

松下幸之助さんは面接の最後に「あなたは運がありますか?(ついていますか?)」と質問をするそうです。
そこで、「私は運がない。(ついていない)」と回答すると落とされるそうです。

宇都さん

(2020/01/10 11:39)

「人生フルーツ」という映画で主人公になっておられた津端夫妻の本を読みました。
物があふれている世の中ですが、工夫して前向きに暮らしてこられた経緯を読み解いていく中で、やはりプラス思考・楽観的思考が随所に感じられました。
松下幸之助さんのようにとはとても言えませんが、自分自身も人望を集められるような生き方をしていきたいなと思います。


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