企業にかかるコストは誰が払っているのか
「企業にかかるコストは誰が払っているのか?」
払っているのは最終ユーザーであるお客様です。
お客様が払ったものがみなさんのお給料となり、会社を存続させることができるのです。
「コストダウン」とか「経費削減」ということを上司や社長が言うからと、往々にして受身で取りがちです。
しかしよく考えると、コストがかかればかかるほどお客様が高い買い物をしなくてはいけないのです。
もっと高くなるとお客様に購入してもらえなくなり、会社は倒産をします。
コストはお客様が負担するという事が身にしみて分かっていれば、コストを下げる事は当然必要になります。
松下幸之助氏は、新製品の開発をする時に「断じて失敗は許さない。」とよくおっしゃっていたそうです。
しかしその理由を、「失敗すると企業にとってコストがかかるからだ。」とはおっしゃらないのです。
「天下国家の資源を使い、天下国家の人を使い、天下国家のお金を使って失敗をすることは許されない。」という観点から言われていたのです。
企業における損得ではない。
そこが零細企業の創業者と上場企業の創業者との非常に大きな価値観の差ではないかと思います。
松下幸之助氏はまさに「天下国家」を基準に置いて従業員さんに話をしていたようです。
コメント
小泉社長
(2015/09/05 10:09)
第105回目《企業にかかるコストは誰が払っているのか》はいかがでしたか?
過去の歴史的人物の高い判断基準にはいつも感心させられます。
京セラの稲盛氏は、「失敗をした時は当然試練として受け止めるが、成功している時も試練であり、この成功している時にどういう考え方でどう動行動するのかによって今後も成功し続けることができるかどうか分かれる。だから成功しても試されているのであり試練なのです。」とおっしゃっています。
ソニーの井深氏の「仕事の見返りは仕事だ。」という凡人から見れば、この人は何を言っているのだろうと思われる言葉も稲盛氏の言葉に触れることで納得できるわけです。
現在はグローバル社会ですから、世界から見た世界に通じる判断基準を持てるよう日々努力しなければならないと思います。
川邉さん
(2015/10/09 18:13)
>払っているのは最終ユーザーであるお客様です。
>お客様が払ったものがみなさんのお給料となり、会社を存続させることができるのです。
>「コストダウン」とか「経費削減」ということを上司や社長が言うからと、往々にして受身で取りがちです。
>しかしよく考えると、コストがかかればかかるほどお客様が高い買い物をしなくてはいけないのです。
>もっと高くなるとお客様に購入してもらえなくなり、会社は倒産をします。
>コストはお客様が負担するという事が身にしみて分かっていれば、コストを下げる事は当然必要になります。
この項目では、とても大切な基本的態度について述べられていると思う。
私たちはお客様から「仕事をいただいている」ということと、お客様に「サービス・商品をご提供している」という最も根本的なことを常に意識において仕事をしなければならないと、改めて感じた。