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第061回目

渦の中心になれ

仕事は自分1人ではできません。
上司、部下をはじめ、仕入先やお客様や関係者と一緒に協力しあって行うのが仕事です。
その場合には、必ず自分から積極的に仕事を求めて働きかけ、周囲にいる人々が自然に協力してくれるような状態にしていかなければなりません。
これが「渦の中心で仕事をする」ということです。

会社にはあちらこちらで仕事の渦が巻いています。
気がつくと他の人が中心にいて、自分はそのまわりを回るだけで、本当の仕事の喜びを味わうことができない時があります。
自分が渦の中心になり、積極的に仕事に取り組んで周囲の人が協力をしてくれるような仕事の取り組みをしていかなければなりません。

会社の中では、たとえば「社員教育に力を入れて、社員の質を高めようではないか。」というように、様々なテーマが上がってきます。
中には、それが総務の仕事なのか、経理の仕事なのか、営業の仕事なのか、製造の仕事なのか、担当がはっきりしない類のものもあります。

特に弊社のような小さな会社では、経理や総務、営業という境界も明確ではなく、各々(おのおの)兼務(けんむ)であらゆる仕事をしています。
そのような場合、ある問題が上がってくると「みんな、業務終了後にちょっと集まってくれませんか?社長がこの前から社員教育をして社員の質を高めようと言っているので、そのことについて話をしようと思います。」という言い出しっぺが必ずいます。
それは、年齢の高いベテラン社員とは限りません。
若くても、自分の先輩を集めて、そう切り出す者もいます。

そのような者の周りにみんなが集まってきて渦を作る。
一つのテーマが一つの渦を作ります。
そして、同じような渦があちらこちらでいくつも動いている。
こういう会社が活力、活気のある会社だと思います。

経験値の少ない先輩やボケッとしている先輩は、部下や後輩に取り仕切られ、周囲をグルグルと走らされることになるので、自分が中心となって、周囲の人に協力してもらえるように仕事を頑張ってほしいのです。

命令でもって人を動かすのではありません。問題意識を提示すれば自然に人がそこに集まり、周りに渦を作っていきます。そのような社風が必要なのです。

たとえば、「今年は売上を15%UPにしよう」というテーマがあるとすれば、まだ入社したばかりの若い社員であっても、「売上を15%UPすると社長が言っておられますが、今日の業務終了後にみんなで集まって、どうすれば15%UPができるか検討してみませんか?」と言い出す者がおれば、まずその人間がリーダーなのです。

しかし、若い社員の場合あらゆる壁を乗り越える力不足は否めません。
そこでその壁を乗り越えることができる人間がリーダーになり、最終的には全員で事業を成功へと導いていく人間がリーダーとなる。

いい格好をしたいからというのではなく、目的意識を持っているからそうする、こうした渦の中心になれる人間が会社のなかにいなければなりません。

「渦を作っていく人になって欲しい。そういう人が数多くいる企業でなければ、発展していかない。逆にリーマンショックや大震災などの不況が来た時に乗り越えることができない。」と、私は考えています。

コメント

峯村さん

(2016/04/11 21:43)

言われた事にだけ取り組んでいたのでは、やらされている感じがするばかりで、喜びも達成感も得られないと思います。
自ら進んで取り組む事で、そういったものは得られ、ひいては自分自身の人生を自分でコントロールすることにつながると感じました。


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