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第137回目

反省のある日々が人生の方程式を完結させる

多くの方は、「我々は、立派な人格を持った人をリーダーに選ぶべきだ。」と、異口同音(いくどうおん)に言われます。

しかし、忘れてはならないのは「人格は変化する」ということです。
たとえば、立派な人格の持ち主を選挙で選んで当選しても、その人が権力の座についた後、次第に人格が変わっていってしまい、我々が望んだような政治をしてくれなくなった。
また、悪事(あくじ)を働くようになった、というケースはいくらでもあります。

一方、若い頃には悪事に手を染め、人間的にもいかがなものかと思われたような人物が、晩年(ばんねん)は人間が変わったように、素晴らしい人格者になったという例もあります。
これは、よく40歳前に晩年をどういう人生を送るのか考える時があり、ある人はこれをジェネレーションギャップと言ったりします。

ガンジーやナイチンゲールなど大きな功績を残した人物は、だいたい40歳前に晩年の人生観が定まっているようです。
人生を一生懸命生きている人は、このジェネレーションギャップが早くくる傾向があります。

私の場合は、お客様である司法書士の田所先生が彼は私と同じ年でかなり成功していまして、30歳半ばで人の一生分の所得を稼いでしまったのですが、田所先生に薦められた本の1冊に「自分のお葬式で故人の紹介をどう読まれたいか?」という内容があり、私は「家族のため、従業員のため、会社のため、地域社会のために死ぬまでつくした人であった。」と紹介をされたいと思いましたので、晩年の方向性が明確になりました。

しかし、このような出会いがない人は晩年をどう生きるかあまり考えずに私利私欲に走ってしまう人もいるわけです。
つまり、リーダーに立派な人格者を選ぶことは大切ですが、人間の人格は変化をするということを前提に置くべきなのです。

「立派な人格を維持するために、謙虚で、反省のある毎日を送っているかいないか?」
これがポイントになると思います。
先日からご紹介しました人生の方程式を実践するためにも、また、身に付けた立派な考え方を維持し、さらに向上させていくためにも、「反省」は欠かせないものです。

立派な考え方を持つために努力することも大事ですが、それを維持させるための心の手入れも決して(おこた)ってはいけません。
毎日心の手入れをし、磨き、さらに立派なものにするために、反省のある毎日を送る。
これが先日ご紹介しました、人生の方程式を完結させるのだと思います。

コメント

小泉社長

(2019/09/13 15:48)

第137回目《反省のある日々が人生の方程式を完結させる》はいかがでしたか?

吉田松陰(しょういん)をご存知でしょうか?
吉田松陰は松下村塾(そんかそんじゅく)という学校を開き、1年1ヶ月だけでしたが79人の若者たちに「お前は何のために生まれてきたのか?」「お前の生まれてきた役割は何か?」ということを教えていました。

自分の長所役割を気づいた人は、すごいパワーを発揮します。
あの初代総理大臣の伊藤博文や、二代目総理大臣の山県有朋(やまがたありとも)を生み出したのです。

しかし、松下村塾では優秀な人がいたのではなく、片田舎の若者だけを集めた塾だったそうです。
そこには農民の子ども、武士の子ども、商人の子どももいたそうです。

中には、こんなことを言う門下生もいたそうです。
「吉田松陰先生、世の中に生まれてきた役割と言われても、私には分かりません。」

そのような門下生に対して、吉田松陰先生はこう言ったそうです。
「至誠を貫きなさい。」

至誠とは、普段やらなければいけないことを真剣に本気で誠意をもってやることだ。

朝起きたら玄関の掃除、鳥の餌くれ、布団干し、そういうことを真剣にやりなさい。
絶対に手を抜かないで、とにかく真剣にやりなさい。
そうすれば、いつか自分の役割が必ず分かる。

現代社会で言うと、仕事を本気で誠心誠意やっていく、本気のあいさつ、本気の雑用、最後に本気で仕事をする。
このようなことをしていったら、いつか必ず分かる時が来ると思います。

吉田松陰先生が伝えたかったことは、「普段の生活で至誠を貫くこと」「自分だけの人生の役割に気づくこと」
この2つがどれだけ大事かということです。


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