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第053回目

自ら燃える

物には可燃性、不燃性、自燃性のものがあるように、人間のタイプにも火を近づけると燃え上がる可燃性の人、火を近づけても燃えない不燃性の人、自分でカッカと燃え上がる自燃性の人がいます。

何かを成し遂げようとする人は、自ら燃える情熱をもたなければなりません。
高校野球を見ていますと、心から野球の好きな若者たちが、甲子園という大きな目標を目指し、一丸となって生き生きと練習に励んでいます。
その姿には、未来への可能性とエネルギッシュと躍動が感じられます。
彼らは自ら燃える自燃性の集団なのです。

自ら燃えるためには、自分のしていることを好きになると同時に、明確な目標をもつことが必要です。

通常の経営者、トップであれば、自分の会社をこうしよう、ああしようと常に考えています。
2008年のリーマンショックのような不況ですと、なおさらカッカとなって、必死で頑張っています。
そして、自分の周囲にいる部下を、「○○さん、今ウチの会社は受注が減ってたいへんだから、こういう動きをとってほしい。いちいち私が言わなくても、自分で考えてそのくらいのことはやってくれよ。」と、叱咤激励したりします。

その時に、まったくニヒルと言おうか、醒めきった顔をして全然燃え上がってくれない者がいます。
こちらはカッカと熱くなっているのに、もうその熱まで冷めてしまいそうになる氷みたいな人間が、必ず1人か2人出てきます。
こういう従業員がいると非常に嫌なものです。特に中小零細企業の場合には、燃えてくれない人が1人でもいると全体が沈滞した雰囲気になります。

私はよく次のように思いました。
いざという時に動けない者や、「こんな状況なのだから今は何をしても無駄だ。」というような事をいう者は会社にいてもらわなくて結構だ。
「会社を何とかしよう!立派にしよう!」と思えば、私が近付かなくても勝手に燃えてくれる「自燃性」であって欲しい。
少なくとも燃えている私が近付けば一緒になって燃えてくれる「可燃性」でなくてはならない。
一番困るのは、燃えない人間です。
私と同じように勝手に燃えてくれる人がたくさんいたらいいのになあ、などと考えていたのですが、なかなかそういう人はいません。

会社の中で、あっちでも火が燃えている、こっちでも燃えているというように、自分から燃えてくれる人が何人いるかで、会社の善し悪しは決まってきます。

ですから、いかにして「燃える人」を作るかということが、経営を左右するカギとなってくると考えており、どんなに忙しくても行動指針の共有だけは毎日行っております。

コメント

峯村さん

(2016/03/26 21:33)

まずは自分自身が熱意・情熱を持って仕事に取り組み、そのおもしろさや達成感を体現する事で、周りの人を自然性に変える事ができるのではないかと感じました。
またそうする事で、社外からも可燃性・自然性の人をひきつけることができるのではないかと感じました。

宇都さん

(2019/12/10 13:24)

会社のピンチの状況をしっかり把握して、自分に火を付けて取り組んでいく気持ちを忘れないようにしたいと思います。

小泉社長

(2020/11/05 21:59)

第53回目《自ら燃える》はいかがでしたか?

可燃性・不燃性・自然性の方で別れるのですが、さらに自然性と可燃性の方については、カッカカッカと燃えだして成功する人と、途中で体調不良を起こし休み始める人と、気持ちはあるのですが抜けてしまって凡ミスばかりしている人に分かれます。
いずれにしましても、自然性と可燃性の人は何とかして成功へと導いていけるように一緒に頑張りたいと思っております。

残念ながら、不燃性の方というのは私の手には負えないのでお仕事を終了していくことになります。
非常に厳しいかもしれませんが、この厳しい情報化社会を生き抜いていくために、会社を倒産させないためにはやむを得ないと思います。


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