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第149回目

相手先の会社を「ウォッチ」する

さらに、現金をもらっても実は終わりではありません。
継続して安定的に注文がもらえるように、その会社の経営状態の情報や人事の動き、競合情報、不具合などのトラブル情報、新商談はないかなどの情報を常に収集しながら、「ウォッチ」することが大事です。

つまり、私が言いたいのは、集金が延びるというのは論外で、集金をガッチリもらった上に、集金で取引先には毎月行っているわけですから、取引先は安定した経営をしているか、競合他社に取られはしないか、弊社が販売した商品以外で不具合などのトラブルでお困りになられていないか、新事業や新店舗などの開設のため新たな商談はないか、注文は続いていきますから十分に注意して「ウォッチ」しなければなりません。

それで、相手先の会社を見ていて気になったことがあればフィードバックしなければなりません。

特に支払いサイトの延長の連絡があったなど会社の経営状態はおかしいのではないかと感じながら、しかし注文はどんどんもらえるような時があります。
そのような時は必ず情報をフィードバックして、最終は社長にまでフィードバックしなければなりません。

責任者や社長がどうもおかしいと思って、「相手がくれるといっても、注文はもう取るな。もらってくるな。」と言うかもしれません。
しかし、もう注文はとってくるなと言っても、支払いが延び延びになっているのをほったらかしにしてはいけません。

つまり、新しい注文を取って納品したのではどんどん売掛金が増えてしまうので、注文を取るのをやめても引き続き回収の努力をすることになります。

弊社の売掛金は一般債権(さいけん)と呼ばれ、破産手続きが行われても税金や公共料金の支払いが最優先され、次に不動産の担保や保証金など、その次に従業員の給料や残業代など、最後に一般債権者と呼ばれる我々の売掛金の支払いに()てられます。

つまり、一般債権は最終ですので、売掛金がそのまま(とどこお)ったまま相手先の会社が倒産すると回収不能になってしまうのです。
ですから、相手の状況を見て売掛金の残高がありますから、債権保全のためにも相手先の会社を「ウォッチ」しなければならないわけです。

コメント

川邉さん

(2015/12/06 18:08)

相手先の会社の担当者が、前に訪問した時と別の人に変わっていたであるとか、担当者がなんとなく体調悪そうにしているとか、その程度のことであれば分かる(と思う)が、まだ経営状態や競合情報どころか、複合機が入れ替わっていることにも気づけなかったので、いったいどこをどのように観察すればいいかが分からないのだろうなと自分では感じている。


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