月次決算は締め日から10日以内に作る
前月の月次決算(試算表)を見て、それをもとに今月の仕事をしていくためには、売上も経費も20日できっちりと締め、月次決算(試算表)は少なくとも1週間以内には出して対策をしていきたいものです。
いくら遅くなっても、せいぜい10日以内の月末までには出したいものです。
仮に前月の結果が出るのに10日かかるとすると、先月はこうだったから今月はこういう手を打たなければならないと思っても、アクションをとるのに10日も遅れてしまうことになります。
そうならないためにも、毎日切っている売上伝票を1ヶ月分のみ集計しさえすればいいようにしておくことです。
経理部門では難しい経理処理は、会計事務所に「この月次決算を組むために、ここの処理の仕方を教えてほしい。」ということを打診すれば、すぐに回答が出てきますので済む話です。
これは、発生する経費・人件費も含めて全て同じです。
また、決算時に経費として計算する減価償却は月で割って計上し、決算時に税務署に支払う消費税は去年の売上げの支払い率から毎月の売上げに消費税の支払い率を掛けて計上します。
あとは、出た経常利益の半分が法人税・府民税・市民税で取られていきますので手集計すれば予測ができ、決算時には小さな誤差で税金を支払うことができます。
そういう準備をしておけば、少なくとも10日以内には間違いのない月次決算が出てくるはずです。
実際に、弊社では前月の月次決算書を使って今月の仕事を進めるというやり方を行っています。
前月の損益計算書を見ると「先月はここで経費がグッと増えている。そのためにこんなに利益が減った。」ということが一目で分かるので、今月はこの経費を節約すればいい、というように、収益率を改善するための手をタイミングよく打つことができる体制になりつつあります。
コメント
小泉社長
(2019/09/07 17:00)
第162回目《月次決算は締め日から10日以内に作る》はいかがでしたでしょうか?
弊社の月次決算は弥生会計の月次決算のまま出しておりますが、売上目標を立てられていないスタッフにはよく分からない内容となっており、時間あたりで算出するほうが全社員一丸となって頑張れると思っております。
そういう意味でも、1日も早く月次決算を時間あたり算出にしなければならないと思います。
月次決算を時間あたり変更した時に注意しなければならないことは、早く帰って掃除などの間接部門の仕事をしない方が時間あたりが上がるので、そうならない仕組みが必要だと思います。
採算表を見たら、自分の努力の成果が数字に表れている。
その数字が良くても悪くても、社員が来月はもっと頑張ろうと思うようなものでなくてはならない。
そういう意味では、名称にしろその順番にしろ全てに意味があり、分かるものでなくてはならない、と考えています。
つまり、その名称やその順番を見た現場の社員がどう思うかが大事だと思います。
鈴木さん
(2019/09/12 13:47)
数字は会社の全てが分かりますが、それ相応の知識が必要だと思います。