第078回目

人間として正しいことを正しいままに遂行する / フェアプレイ精神を貫く

一番館は、「フェアプレイ精神」に(のっと)って正々堂々とビジネスを行っています。
したがって、儲けるためには何をしてもよいとか、少しくらいのルール違反や数字のごまかしは許される、という考え方を最も嫌います。

スポーツの世界でも、反則やルール違反のないゲームからさわやかな感動を受けるのは、フェアプレイ精神に基づいているからです。
誰であっても、矛盾や不正に気づいたら正々堂々と指摘をすべきです。

私たちの職場が常にさわやかで活気あふれたものであるためには、1人1人がフェアなプレイヤーであるとともに、厳しい審判の目をもつことが必要です。

弊社の行動指針は、「人間として何が正しいのか」ということを突き詰めていったものです。
つまり、「人間として正しいことを正しく遂行する」ということを根本にした精神なのです。

この「一番館の行動指針」のなかに「フェアプレイ精神を貫く」という項目があるわけですが、私は、「一番館の行動指針」自体がフェアプレイ精神を貫くということを言っているのだと、常々説いてきました。

私の言う「フェアプレイ」とは、「公正」という意味です。
つまり、「公正さを尊ぶ」ということ、「正しいことを正しく貫く」ということを企業の規律の中心に置くべきだ、と私はずっと説き続けてきました。

不正なことは、一切してはならない。
これはトップの社長から従業員まで、全従業員が徹底しなければならないことなのです。

大事なことは、この「フェアプレイ精神」を社内に深く定着させるということです。
「正々堂々と正しいことを貫こう。」と言われた時は、「その通りだ。」とみんな思いますが、少し時間が経てば、だんだんその気持ちも薄らいでくるものです。

そして、ちょっと儲け話などを持ちこまれると「まあ、少しくらいは…」と心がふらついてしまうわけです。
「ルールを犯してはならない」という、基本的なことが守られていない、ということが問題なのです。
「ルール違反」というのは、「少し」とか、「ちょっと」とか、「わずか」犯したくらいなら罪は軽いというようなものではないのです。

どんな小さなことでも不正はしてはならない、それがルールというものです。
今言ったような話をしても、その時にはみんな「なるほどな。」と思いますが、いつの間にかそれぞれ勝手な判断をするようになって、道を踏み外すということがよく起こります。
だからこそ、公正さを尊ぶ精神を企業の規律の中心に置き、「ウチの会社はこういうやり方でいきます。」と、社内外に明確に示す必要があるのです。

同時に、「こういうことはしてはいけない」というルールも具体的に挙げて、その規律に付け加えなければなりません。
そして、大事なことは、「一番館の行動指針」のなかにもありますように、誰であろうと会社のなかの矛盾や不正に気づいたら、正々堂々と指摘すべきだ、ということです。

会社のなかに問題があれば、たとえ新入社員であっても、「このようなことが会社の中で行われていますが、これは間違いではないでしょうか?」と、堂々と言えるような雰囲気を作ることが重要なのです。

間違いを指摘すれば、後で上司から怒られたり、酷い目に遭わされるかもしれない、そう思ってみんなが見ぬふりをしているようではどうしようもありません。
つまり、立場の上下にかかわらず、全社員が厳しい審判の目をもって会社の中を見ている、そういう雰囲気が必要なのです。

コメント

小泉社長

(2015/08/08 13:03)
第78回目《人間として正しいことを正しいままに遂行する / フェアプレイ精神を貫く》のコメントをお伝えする前に、お伝えしておきたいことが2点あります。

1点目は、スタッフからの質問に対して99%お答えができるのですが、1%企業秘密と絡み合う質問をいただくことがあります。

企業秘密と絡み合う質問についてはお答えできないこともあり、答えられない時に不正をしているのではないかと疑うスタッフがいます。
「企業秘密」とか「トップシークレット」と言った時には、本当に企業秘密ということを知っておいてください。

2つ目が、よく注文をもらうためにサービスを行いますが、企業を相手にする時、販売先の担当者の収入となるサービスは社長が良く思わないので不正になりますが、企業に対するサービスをして注文を取ってくるのは問題のないサービスです。
しかし、新人さんには同じように見えて見分けがつかないようです。

そこで弊社のコンプライアンスと照らし合わせて考えてもらうと分かると思いますので、ご紹介したいと思います。

■一番館のコンプライアンス
経営理念 その行為は経営理念にあった行動か
法令順守 その行為は法に違反していないか
品質管理 その行為は品質管理上問題がないか
お客様  その行為はお客様に認められるか
社会性  その行為は社会的に認められるか

小泉社長

(2015/08/08 13:06)
第78回目《人間として正しいことを正しいままに遂行する / フェアプレイ精神を貫く》はいかがでしたか?

2007年頃、Nくんに「人間として正しいことを正しいままに遂行する」「フェアプレイ精神を貫く」をお話した時、「小泉さんはいつも違法駐車していますね。」と言われました。
それ以降、自動車は駐車場にとめるようになりました。

しかし、2007年頃はたいへん景気が良かったので、駐車場代など気にならなかったのですが、2008年のリーマンショックでは大変な不景気になりました。

そこで、できるだけ経費を使わずに営業活動をするため、バイクを使って営業に回ることにしました。
しかし、バイクも駐車禁止の取締りを受けるようになりましたので、私は自転車で回ることにしました。

ところが、自動車やバイクで回っていた頃は駐車場がいっぱいだととめるところを探しまわっていたのですが、自転車でまわると駐車場を探す時間がなくなり、さらに一方通行を気にすることなく目的地に向かうことができるようになりましたので、大変効率が良くなりました。

さらに、燃料費や維持費を飛躍的に落とすことができ、2008年の不景気をなんとか乗り切った1つの要因になりました。

今では大阪市の北区・中央区・西区・福島区くらいまでなら自転車で行くようになりました。

このような経験から、人として正しいことを貫くことはたいへん良い結果をもたらすことがあることが分かりました。
みなさんも「人間として正しいことを正しいままに遂行す」「フェアプレイ精神を貫く」ことで、人生や仕事の結果が良くなったという経験をぜひしてください。

川邉さん

(2015/08/11 19:08)
>「フェアプレイ」とは、「公正」という意味です。
>つまり、「公正さを尊ぶ」ということ、「正しいことを正しく貫く」ということ

不正や手抜きをした商品・サービスをお客様に提供してしまうと、自分自身の信用、会社の信用が失われ、お客様も離れて行ってしまう。
そのようなことが起こらないように、常に「私(たち)は正しいことをしている。」と、胸を張れるような仕事をしていかなければならないのだと感じた。

油谷さん

(2016/05/19 10:11)
フェアプレー精神こそ、すべてにおいてとても大切な基本である事をあらためて認識しなくてはならない。


コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


The reCAPTCHA verification period has expired. Please reload the page.