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第020回目

経営への積極的な関与 / 従業員さんへ責任感を喚起する

一番館では、全員参加で経営をするということをたいへん大事にしています。
普通の企業では、トップに社長がいて、重役たちがいて、各組織に部長や課長がいるというピラミッド型になっています。
そして、上のほうから下のほうへ命令を下して仕事をするのが一般的です。

しかし私は、すべての従業員さんを経営者に育て、共に経営をしようと考えています。
冒頭に「雇用することはたいへん不安でたまらなかった」と言ったのは、私自身にそれまで人を雇った経験がなかったものですから、人を雇うことに対して不安があり、自信がなかったのです。

また、リーダーとしてみんなを指導し、引っ張っていくことにも自信がありませんでした。
そういう不安が重なって、「みんなで経営をしよう」「みんなと一緒に考えよう」ということになったわけで、たいへん弱々しいリーダーであり、決して立派な動機があったわけではありません。

普通、上から命令された場合、「命令されたから、仕事をする」というふうになってしまいます。
命令された人は自分の意思を働かせ、また問題意識を持って仕事を遂行しようという気持ちではなく、上から言われたから仕方なくということになりがちです。

つまり、その人の行動は無目的であり、無意義的であるわけです。
自分の意思で、意識的に命令されたことを実行しようとしているのではなく、ただ上司に「言われたから」というだけの理由で、無目的で無意識的な行動をしているに過ぎません。
ということは、「言われた程度のことをすればいい、言われたことを最小限度で実行すればいい、怒られない程度に実行すればいい。」というように、非常に消極的な行動にしかなりません。

それに比べて、自分から参加する場合は、気持ちの持ちようが違ってきます。
研修生にはお願いしないと思いますが、パート・アルバイトさんであっても「○○さん、私と一緒になって時間あたりの向上を考えてほしい。」
また、契約社員・正社員さんには役職がなくても、「私1人で経営をやっていくのは不安だから、○○さんの知恵も貸してくれ。」と言って、経営への参加を求めたりしています。

その結果、「社長は私をそんなに買ってくれているのか」となって、「それならば、自分もこの会社がうまくいくために一生懸命に考えよう。」と思ってほしいのです。
そのようにして、「考えてやろう」と思った瞬間から、積極性が出てきます。
上司に命令されて、いやいやながら最小限度のことをすればいいという消極的な姿勢とは違って、積極的に、命令されなくても自ら経営に参画し、自分の考えを少しでも成功させようという姿勢を表に出してきて欲しいのです。

つまり、積極的に関与することと同時に、その人が経営者と同じくらい責任感を持ち始める、ということを期待して言っています。
「社長が私に相談する、私は頼られている、この会社を何とかしてあげなければいけない。」という、使命感を持ってもらい、経営者と同じ思いで一番館を経営してほしいのです。

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