いかに良い物を安く作るかが製造者側の仕事
私は、会社を始めてしばらくした頃から、新入社員が入社して製造担当になったら1年目は仕事を覚え、2年目から3年目は会社のマスタープランに対して予算を立てて仕事をし、4年目~5年目は部下を持って指導しながら仕事をし、6年目以降は「どうやって生産コストを下げ、効率を上げて時間あたりを上げていくかを考えることこそ製造者の仕事なのだ。」と考えるようになりました。
それも同じ材料を使い、同じ作業工程で作業効率を上げ、とにかく少しでも安く作ろうというやり方ではなく、クオリティを上げながら根幹から手法を変える。
今まで100円の原材料費で作っていたものを、5円で作れないだろうか?1分かかっている作業を、1秒に短縮できないだろうか?というくらい根幹から問い直し、その方法を見つけ出す、これが6年目以降の製造者の仕事だと考えはじめました。
これは営業・経理・総務を担当してもらっているスタッフも同じです。
弊社のお客様にもいらっしゃるのですが、売上が増えて来たにもかかわらず、悪戦苦闘している、という会社があります。
その悪戦苦闘している会社の大半は、値決めと良い物を安く作ろうとする努力がどこかで間違っているのです。
だからといって、同業他社もあるのに、商品の値段を安易に上げることはできません。
どうしても十分なマージンが取れないなら、既存の商品にこだわる必要はないのかもしれません。
その時は、新しい製品を開発し、それで利益を確保することを考えていかなければならないのです。
弊社のマスタープランには、新商品開発の項目を必ず含めるようにしていますが、これは十分なマージンが取れなくなった時の対策でもあるのです。
コメント
小泉社長
(2019/06/30 11:23)
第155回目《いかに良い物を安く作るかが製造者側の仕事》はいかがでしたか?
イメージング事業部では、2016年頃より年賀状の貼り合わせの糊をオペックスジャパンさんが販売しているものと同じものを作ろうとしてます。
ペットボトル500mlくらいで8,000~9,000円するんですが、コニシの木工用ボンドに水を幾分かプラスして作れば1,000円以内、実は500円くらいで作れるので挑戦しています。
オフィス事業部では、2018年頃よりオフィスPBXの自社開発に成功して、メーカーからビジネスホンを購入するより1/10の単価で構築することができます。
ただし、オフィスPBX は若干開発費がかかりすぎたため、メーカーのビジネスホンの2割安くらいで提案をして開発費を捻出しております。
鈴木さん
(2019/09/05 13:49)
二年目ですが短時間勤務の為、まだまだ勉強途中ですが2年目3年目と経験値を増やしていきたいと思います。