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第217回目

末端のパートやアルバイトまで利益意識を持つ

本当は、パートやアルバイトの人でも、どうしたら利益が出るかを分かっておくべきです。

たとえば、5人の長として、パートタイマーが責任者になるケースもあり得るわけです。
家庭の主婦は経済感覚がありますから、下手な高卒大卒の社員と比べて、はるかにしっかりしています。

そういう人に経営の原点や行動指針を伝え、それをベースに「あなたはここを守ってくださいよ。」と言うのです。

ちょうど、城の石垣のようなものです。
小さい石ころもあれば、大きな石もあります。

それをきれいに積んでいって、1つの大きな石垣をつくりあげていくのが会社なのです。
しかも、その組織の中の小さい石も大きい石も、すべてが機能していかなければなりません。

そこが死んでいたのでは意味がないわけです。
「おい、頑張れ!」とか「利益が出ていないから、もっと頑張れ!」と言っても、どこをどう頑張ればいいのか分かりません。

つまり、「こことここをこうすれば、こうなる。」ということを下の方の末端のおばちゃんまで分かるようにするのです。
どこをどうすれば利益が出るかを末端の人まで分かるようにすることが、実は経営者意識を持った人を増やすことになるのです。

昔、イメージング事業部が有限会社ザ・しゃしん屋だった全盛期の頃は、そうしたおばちゃんがどんどん提言をしてくれました。

大学を出て3年くらいで現場の責任者をやっている人間が頼りなければ、その下にいるおばちゃんが「あんた、ここをこうしましょう、ああしましょう。ここを直しましょうよ。」と、普通だったら言われたことをただやればいいというだけの現場の末端にいるおばちゃんが、どんどん提言をしてくれました。

わずか10人しかいない職場でも、おばちゃんが次から次へと案を出して改善していくのが、実は組織の強さなのです。

経営者自身も、利益が出ていない原因や、どうすれば利益が出るのか分かっていないことが多いのです。
まして末端の人は、なお分かっていません。

それを末端のおばちゃんまで、どうすれば利益が出るのか、分かるように教えてあげるのです。
そのような組織づくりが必要なのだと思います。

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